暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第十章 仮想世界
第8-5話 一方通行と狂三と美九
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「そんな目をしないでくださいまし。普通の女の子なら失神してしまいますわよ?」

一方「…………あっそ」

本当にくだらない、と一方通行は頭をかきながら思った。

狂三とは本当に色々あった。

敵になって戦ったり、仲間になって精霊保護の手助けをしてもらったり。

勿論疑問もあった。自分自身は士道に封印されるのを拒むくせに他の精霊のことになるとやけに協力的になる。

今もそうだ。狂三はまだ力を封印されてない精霊。こうやって隣通しで歩いていることさえ普通ならありえないのだ。

だがラタトスクは今現時点においては狂三を積極的に保護しようとはしない。

理由は……大方借りを作ってしまったからだろう。恩を仇で返すことになってしまうからだ。

狂三自身も今は精霊の力を振る舞うことなく平穏にしている。

どうせこれにも理由があるんだろうが……





一方「………くっだらねェ」






その一言で全て切り捨てた。

よくよく考えれば狂三が何を考えているかなんて考えたところで意味はないのだ。

情報も少ない上に人に興味がない自分が誰かの目的を知ろうなんてことがそもそもおかしいのだ。

そうだ。自分は人に興味がないのだ。


自分は…………。







一方「…………」








本当にそうなのだろうか。

昔は確かにそうだった。誰が死のうが誰が傷つこうが知ったことではないし、それが自分のせいだとしても悔やむこともなければ何か思い込むもしなかった。

だが今はどうだ?

狂三に対して面倒だと思っているのは自分でも理解している。

狂三に対して変なやつだと決めつけてるのも理解している。

そこまで考えて。








自分は狂三のことを少なからず理解していることになっている。








さて問題。

本当に自分は人に興味がないのだろうか?







この時一方通行は、




自分自身の問いに対して、




二つ返事で答えることが出来なかった。





ーーーー
ーーー
ーー




美九「あーくん必ず私のステージに来てくださいね!!」

一方「………ハァ?」

突然の美九の言葉に、一方通行は変な声を上げてしまった。

美九の手にはチケットが握られており、何が何でもというような顔をしている。

だがーー

一方「何で俺なンだ?五河士道でも誘えばいいだろ」

美九「日付をよく見てくださいよ〜、平日じゃないですかぁ」

と言われたのでチケットを受け取って日付を確認した。

……確か
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