ガンダムW
1537話
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な、頼れる恋人だと思ってるぞ」
「……馬鹿」
何だか通りすぎた連合軍の兵士が嫌そうな表情をこっちに向けてきたんだが……惚気にでも見られたか?
いや、実際に惚気と言えば惚気なのかもしれないが。
ともあれ、まだ仕事があるという凛と別れて俺は用意された士官部屋へと向かう。
正直なところ、ノベンタに雇われて一番不満があるのは、やっぱり部屋が凛や綾子と別々になってしまったってところだよな。
マフィアに匿われている時の連合軍の基地や、ハワードの有するサルベージ船ではきちんと3人一緒の部屋だったのに。
いやまぁ、連合軍という立場を考えれば、まさか官舎で同棲させる訳にはいかないというのも分かる。
家族用の官舎も今は空きがないらしいし。
もし一緒に暮らしたいのなら、どこかに家なり部屋なりを借りるようにと、そういう事なのだろう。
夜の生活の事を考えれば、家なり何なりを借りた方がいいのは間違いないんだが……これからのW世界の流れを考えると、家を借りると色々と不味い気もするんだよな。
特にこの1年はポコポコと組織が出来ては潰れていくなんて感じだし。
ホワイトスターとの行き来が可能になれば、こっちとしてもそれなりに量産型Wとかバッタとかの護衛を呼び寄せる事が出来るんだが。
ともあれ、凛と恋人らしい会話をしながらも途中で仕事があるという凛とは別れ、俺は自分の部屋へと戻ってくる。
そうして部屋にやってくると、一応念の為にスライムを使って部屋に何も仕掛けられていないかを確認する。
何だかんだと、今の俺の立場では色々と敵が多いからな。
特にロームフェラ財団なんか、間違いなくこっちを敵視している筈だ。
そう考えれば、一応ではあっても周囲のチェックをしておくというのは絶対にやっておくべきことだろう。
そうしてスライムにより部屋の安全をチェックすると、早速手紙を書き始める。
当然手紙には俺の指紋がついたりしないように細心の注意を払いながら……というか、スライムにペンを持たせて書いてるんだから、指紋のつきようもないんだが。
一応紙は空間倉庫から出した物だし、それもスライムを使ってやってあるので指紋の心配はいらない。
……まぁ、もしかしたらこの紙を製造した世界で誰かの指紋がついてはいるかもしれないが、W世界に……いないよな?
実は全く同じ指紋を持っている人がいたりしたら、少しだけ驚く。
ただ、平行世界だという事を考えれば、もしかしたら他の世界と同じ指紋を持っている奴がいる……という可能性はある、か?
そんな風に考えながら、スライムを使ってペンを操り手紙に文字を書いていく。
OZがドーリアンをコロニーに行かせるように考えていて、コロニーでドーリアンを暗殺しようとしている事。
それをコロニーの仕業とし
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