ガンダムW
1537話
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「ともあれ、先程のロームフェラ財団からの使者が、かなり強硬な態度でな。ドーリアン外務次官を、何としてでもコロニーに向かわせるようにとの事だ。おまけに、既に根回しは終わっているらしい。アクセルが見たTVというのもそれだろう」
「……なるほど、そう来たか」
OZに……そしてロームフェラ財団にとって、やはりドーリアン外務次官というのは厄介な存在なんだろう。
オペレーション・デイブレイクを成功させる為に、どうしてもここでドーリアン外務次官を殺しておく必要があった。
しかも、コロニーで殺せばそれを行ったのは当然のように犯人はコロニーの強硬勢力という事に出来る。
実際、原作でもレディ・アンがコロニーの仕業としていたしな。
「……止める事は難しい、と?」
「そうなる。何か明確な理由があるのならともかく、理由もなく止めるというのであれば、だが」
明確な理由か。いっそドーリアンの家にテロを起こすか?
そうすれば家族が心配で……いや、そうでもないか。実際原作では色々と地上が不穏な状況でもドーリアンはコロニーに向かった。
もし多少のテロがあっても、ドーリアンがコロニーに行くのを止める事はないだろう。
それこそ、妻や娘が殺されるような事にでもならない限りは。
だが、そこまでやるべきか? 何より痛いのは、この件が知られれば俺は間違いなくこの世界でも指名手配になりかねないという事だ。
特にノベンタは俺がドーリアンを宇宙に向かわせないようにしたと知ってるので、もしテロやら殺人やらがあれば、当然俺を疑うだろう。
勿論、影のゲートを使って転移しての犯行であれば決定的な証拠という事にはならないだろうが……
そこまでやる労力があるかと言えば、否だろう。
ただ、このまま放っておくというのもあまり面白くないので、忠告の手紙でも……いや、違うな。手紙を送るにしても、それは既に俺の仕業だとは絶対に分からないんだから、レディ・アンがドーリアンに同行してコロニーで暗殺しようとしている。
そんな風に核心を書いても、この場合は問題ないか。
よし、なら早速行動に移すか。
「分かった。この件はOZが強引に運んだという事だな。……まぁ、向こうは向こうで色々と考えがあるんだろうが……厄介な存在だな」
「それは否定せんよ。ガンダムが襲撃している基地には、連合軍もいるがそれ以上にOZの兵士が多い。恐らくガンダムの狙いは、連合軍ではなくOZなのだろう」
「だろうな」
その後も短く話をし……俺と凛は執務室を出る。
「そう言えば、凛にしては珍しく何も口を挟まなかったな」
通路を歩きながら隣の凛にそう告げると、呆れたようなジト目を向けられた。
「あのね、アクセルは私の事をどう思ってるのかしら」
「うん? そうだ
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