暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1537話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ガンダムが押されていた。
 ……まぁ、トロワとカトルが援軍に来た結果、戦局は逆転したんだが。
 ともあれ、普通のMSでガンダニュウム合金製のMS、ガンダムにダメージを与えるのは酷く難しい。
 何発も同じ場所に攻撃を当てるか、はたまたガンダムのパイロットが疲労で動けなくなるまで攻撃を行うかしかない。
 あるいは原作でデスサイズを破壊したようにトーラスカノンのような強力な武器を用いるか。
 まぁ、一番無難なのはガンダムに乗る前にパイロットの身柄を確保する事だろうが。

「ふむ、それではもう暫くはアクセルの指導に期待するしかないか。では、何が目的でここにきたのかな? 私はそれなりに忙しいので、茶飲み話に来たというのであれば遠慮して貰いたいのだが」
「さすがにそんな真似はしないよ」
「であれば、こちらとしても助かる。遠坂とは先程話したばかりだが?」

 俺の事はアクセルとファーストネームで呼ぶのに、何故か凛の事は遠坂と名字で呼ぶんだよな。ああ、勿論綾子も美綴と呼んでいる。
 この辺、やっぱり男と女の違い……か?
 ミス遠坂とか呼んでも良さそうだが、その辺は軍人だというのが影響しているのだろう。

「ええ。ですが知っての通りアクセルは色々と常識に疎い事がありますから。そこで妙な真似をしないかどうかを見に来たんです」
「……いや、それはどうよ」
「あら? 何か?」

 にっこりと笑みを――ただし目が笑っていない――浮かべて尋ねてくる凛に、何を言っても無駄だろうと判断して小さく肩を竦める。
 そうしてから、改めて俺がここに来た本題に入る。

「TVのニュースで、ドーリアン外務次官がコロニーに行くとやってたんだが、それは止めるようにして欲しいと要望したと思うが?」
「……その件か。先程ロームフェラ財団の者が来たのだが、知ってるかね?」
「ああ、扉の前で会った。色々と胡散臭い男だったな。俺がトールギスを盗んだんじゃないかと、疑っていたよ」
「はっはっは。だろうな。普通に考えてあの機体を君が……アクセルが持っているというのは、色々と怪しい。向こうの懸念もしょうがないと思うが?」
「残念だが、俺はあの機体をマーケットで購入しただけだ」
「ふむ、そういう事にしておこうか」

 この様子から考えると、既に俺がトールギスをマーケットで買った訳じゃないってのは調べが付いてるんだろう。
 それでも何も言わないのは、ここで下手に俺に向かってそこを追及すれば、ガンダムに対抗出来るMSがなくなってしまうというのが大きい。
 もし色々と偶然が重なって俺からトールギスを奪い取る事に成功しても、そもそも今の連合軍にはトールギスに乗れる程のパイロットもいないだろうし。
 やっぱりあの演習に強引にでも乱入したのが効果的だった……って事か。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ