真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part4/復讐者の終幕
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シュート!〉
〈ケイオスレイ・シュトローム!〉
「超振動波!」
「キシャアアアアアアアアアッ!!!」
まるで最初から打ち合わせをしていたかのように、全く同じタイミングで、二人と一匹の必殺の光線が発射された。
特にゼロの光線は激しすぎて、彼の足もとの地面が少し陥没するほどだった。
まっすぐ向かっていく彼らの光線は……避ける間も与えられなかったファウスト・ツヴァイを…ウェザリーを貫いた。
「ぎいいいいいいいいいいいやあああああああああああああ!!!!」
ウェザリーの、ファウスト・ツヴァイの断末魔が町中に響き渡り、彼女の体中に激しい火花が散った。
「が、はぁ……」
ピコン、ピコン、ピコン……
膝を付いた彼女の胸の、黒く染まったコアゲージが赤く点滅し始めた。それもようやく点滅し始めたというのに、不規則でやたら早い点滅速度だ。
もう、彼女には…戦う力は残っていない。
決着はついた。ゼロたちは、ボロボロのツヴァイが胸のコアゲージを点滅させているのを見て、それを悟った。
「おのれ…ここまで来て…私の野望が…トリステインの滅亡が…」
ふらつきながら立ち上がったツヴァイ…ウェザリーは憎らしげにゼロたちを睨んだ。
「どうも、芝居の構想とは…まったく逆の形になったわね…ウルトラマンたちはともかく、まさか人形までもがここまで私に反抗してくるなんて…
今度はあなたたちが追う側で、私は追い詰められる側…」
ウェザリーも、自分が敗北したことを悟った。だが、まだ彼らに挑戦する姿勢を崩さず、拳を握りながら叫んだ。
「けど、私は…このまま死ぬつもりは…ない!!貴様らを道連れにして…トリステインに永遠に我が怨念の証を刻みこむ!!」
「こいつ、まだ…!」
遂には、道連れ宣言だと!?見ると、ツヴァイの体から黒い稲妻が走り、炎のごときオーラが彼女の体から発生する。残ったありったけの闇の力を、爆弾のように暴発させて自分もろともゼロたちを殺そうとしていた。
「ウェザリー様、もうやめてください!あなたの負けです!」
ファウストがツヴァイに向けていい放つが、ツヴァイは耳を貸そうとしなかった。
「人形ごときが私に、指図をするな…がああ!!?」
だが、その時だった。突如ツヴァイが苦しみ悶えだし、自爆を途中で中断した。
「な、なぜ…だ…闇の力が…逆流していく…!!?私の体が、闇に溶けていく…!!」
「な、なんだ…?」
一体彼女に何が起きた?困惑するゼロたち。すると、ツヴァイの口からウェザリーの自嘲が漏れでてきた。
「は…ははは…ははははは…なんてこと…ここにきて…ようやく…気が付くなんて…
ハルナを人形に仕立てていたこの私こそが……私にこの力を授けた『あの方』の…操り人形でしかなかった…ということ……か……」
そう告げるツヴァイの体は、彼女の言う通り、闇
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