真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part4/復讐者の終幕
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エネルギーが切れかけている影響で十分な力を発揮できないため、すぐに振りほどかれてしまい、ファウスト共々腹に光弾をそれぞれ一発叩き込まれて吹っ飛ばされた。
「「ウワアア!!」」
二人の巨人たちが、ラ・ロシェールの市街地に背中を打ちつける。時間が少しだけ流れた影響で少し落ち着きを取り戻したためか、ツヴァイは二人の巨人を相手に持ち直してしまった。
光の力で再びファウストに変身したハルナを見下ろしながら、ウェザリー=ファウスト・ツヴァイは口を開く。
「お前がまた変身して驚くあまり、油断はしたが…人形、お前の動きは私が与えたようなものよ。冷静になれば、お前の動きなど容易く見切れるわ!
愛しい男と一緒に、このまま私の手で廃棄処分にしてあげる…!」
今度こそ殺してやろうとばかりに、ツヴァイの右手に闇のエネルギーが充填されていく。
「ふざけんな…ハルナもみんなも…俺が守って見せる!」
だが、ファウストを守ろうと、ツヴァイの前にゼロが立ちふさがる。ようやく取り戻した絆を、直後に失うようなことがあってたまるものか。
「サイト…!馬鹿、今のあんたはエネルギーが!」
「ふぅん…なら、望み通りお前から…」
ツヴァイがそのまま闇の波動をゼロにぶつけてやろうとした時だった。
「キシャアアアアアアアアア!!」
「ヌゥ!?」
横から突然、どこからか現れたゴモラが飛び出してきてツヴァイを突き飛ばした。
「待たせたね、ようやくゴモラたちが回復したよ」
いつの間にかゼロたちの傍らの建物の上に上っていたジュリオが、ネオバトルナイザーを構えて立っていた。
「ジュリオ!」
「さあ、今から僕たちの見せ場だ!今からゴモラに相手をさせる!そのうちに、この黒い巨人へ一気に止めを刺す技の準備に入るんだ!このラ・ロシェールを舞台に、僕らの逆転劇を展開してやろう」
ジュリオが不敵に、二人の巨人たちに笑う。
まだ彼を、個人的に信頼に置ききれないゼロだが、自分とハルナの窮地を救った。ならそれに応えなくてはいけない。ゼロは頷き、ファウストと共に立ち上がる。
ハルナはまだ充分残っているが、もうじき活動限界だ。今の内に、太陽エネルギーを充填しなくては。
ゼロは天を仰ぎながら、その胸元に装備されたプロテクターを太陽に浴びせた。
父、ウルトラセブンも、戦闘中に充分なエネルギーが切れかけた時は、こうして太陽からエネルギーを吸収してきたのだ。カラータイマーが青に戻る訳ではないが、逆転の一撃をお見舞いできるなら充分だ。
ファウストもゼロに向けて頷き、彼女も左手に闇を、右手に光エネルギーを充填し、ツヴァイに止めを食らわせる必殺の光線の発動に入った。
その間、ジュリオはゴモラを使ってツヴァイに応戦していた。
「ガアアアア!!」
咆哮を上げながら、ゴモラはツヴァイに向かっていき、組みか
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