真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part4/復讐者の終幕
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し!やっと外れ…!」
「!」
まずい!テクターギアをちょうど解除したゼロに向かっている!ファウストは直ちにゼロの前に降り立ち、シールドを展開して闇の光弾の雨を防いだ。
「ハルナ!」
「平気だよ!これくらい…っぐ!」
しかし、ファウストはその先の言葉を口にできなかった。シールドを展開した直後の僅かな隙をついたツヴァイが、彼女の喉元を、闇の力を吸収した時のように掴んだ。
「調子に乗るな…人形ごときが!貴様の今の力も、私のものにしてやる!」
そう言ってツヴァイはファウストからまた力を吸収しようとした。しかし、すぐに邪魔が割り込んできた。
テクターギアをついに解除し、本来の姿に戻ったゼロが、ツヴァイに体当たりして突き飛ばし、落ちたファウストをお姫様抱っこで受け止めた。
「これ以上、ハルナには手を出させねぇぜ!!」
ビシッと、ツヴァイを人差し指で指差して断言して見せた。
「あ…」
戦いの最中だから不謹慎だとは思うものの、ファウストはハルナとして、ゼロの…サイトの男気溢れる言葉に胸が高鳴るのを感じた。
…ちなみにこの時ルイズは始祖の祈祷書を捲りながら虚無の新たな魔法を探る中、サイトがウルトラマンゼロだと知らないのに、なぜか物凄く嫉妬の感情が沸くのを感じたらしい。
「なぜかしら、妙に不愉快だわ…」
この嫌な感情を紛らわすためにも、ルイズは始祖の祈祷書を捲る。捲りながら、ハルナがそうだったように、サイトが今どうしてるのかが気になった。
(全く、こんなときにどこで何してるのよ、あの馬鹿犬は)
使い魔の契約の影響で、さっき視界が一瞬ぼやけ、サイトの視界と思われる景色が見えたが、今はそれは見えない。ウルトラマンたちに逆転のきざしが見えたからなのだろうか。
ふと、始祖の祈祷書の一部のページが、ルイズの指に嵌め込まれた水のルビーに反応し、光を灯し始めていた。
「これは、もしかして!」
ルイズはすぐにその青く光るページを捲った。
ゼロの体に強制装備された呪いのテクターギアがようやく解除され、これで2対1、サイトたちの方が有利に立っているように見えた。
だが、ゼロはすでにカラータイマーが点滅しており、活動限界が近づいていた。そして、ファウストは序盤こそ善戦していたものの…次第に動きを読まれ始めていた。
突き出した拳を受け流され、さらに続けて放った回転キックを加えるも、ツヴァイはバック転をしつつ回避し、立ち上がってすぐに、ファウストの顔に向けてダークフェザーを打ち込む。
「がぁ、く…!!」
顔が光弾の直撃で爆風にのまれ、顔を押さえながらファウストは膝を付く。
そんな彼女を援護しようと、背後からゼロがツヴァイを羽交い締めて動きを封じる。立ち上がったファウストはツヴァイに向けて攻撃を加えようと拳を放ったが、その前にツヴァイは、
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