真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part4/復讐者の終幕
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ンが二人!?」
街の人たちは、ざわついていた。無理もなかった。
黒い巨人がさらにもう一人現れ、ゼロの窮地を救ったのだから。ギーシュたちも息を呑んでいた。
「ハルナちゃん、まさか…また変身できるようになるなんて…!でも、どうして…」
ハルナが再びファウストに変身を果たしたことに、ムサシは驚いた。最初は、またあの姿になったこともあって不安が一瞬過ったが、彼女がサイトを…ゼロを助けるために、ウェザリーことファウスト・ツヴァイに向かっていったのを見て、その不安は消え去った。しかし、闇の力を奪われた彼女がなぜ再びファウストに変身できたのだろうか。理屈を越えた事態だ。
「わからないけど…分かる気がするわ」
ルイズもまた驚きを見せていたが、ムサシよりも早く納得を示したような反応だった。
「いくら姿が変わっても、あの子は…」
今のハルナがなぜ変身できたのか、その理屈は科学的に解明することは不可能だろう。だが、ハルナとルイズには共通するものがある。それが、理屈を越えて彼女の力となったのだと、確信した。
ルイズとハルナは…平賀サイトという、同じ男に恋をしているのだから。
ファウストは、後ろ蹴りで足を突出して、突進してきたツヴァイを押し出し、今度は自らが接近して拳を突き出す。それを受け流したツヴァイが右のジャブをに連続で放つと、ファウストはバック転して回避する。その直後の隙を突こうと蹴りを放ってきたツヴァイの足を、ファウストはガシッと掴んで思い切り投げ飛ばした。
「エエエエエイ!!!」
「ウグゥッ…!!」
地面に落下し、背中を強く打ちつけるツヴァイ。すぐに立ち上がると、彼女はすさまじく怒り狂ったように叫んだ。
「あああああああああああああ!!!この…人形ごときがああああああああ!!!」
ツヴァイは感情の高ぶりに従い、ファウストに向けてダークフェザーを乱射する。ファウストはすぐに両手を突き出して光と闇のシールドを展開してツヴァイの光弾を防ぐ。
シールド解除と同時に、ファウストはツヴァイに今度は自分が光弾を放った。
〈ケイオスフェザー!〉
「フッ!」
「グガッ…」
腹に一撃、ダークフェザーだった頃と異なり光を混じらせた光弾を受けてツヴァイはすぐに持ち直した。
うまく一撃が入った。行ける!さらに追撃のために、ファウストはツヴァイに向かって行く。
だが、ツヴァイはファウストの接近と同時に、闇の光弾をもう一発放った。それを、身を翻しながら回避したファウスト。
「ふ…」
しかし、ツヴァイは誰にも聞こえないほど小さく、不適な笑い声を漏らす。
その闇の光弾はファウストに避けられた後で空中で分裂、地上に降り注いだ。
「ダーククラスター!」
バラバラになった光弾は最初に放った時よりもさらに多く分裂していた。しかも狙いの先は…
「…っ
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