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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part3/相反する力の奇跡
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上げ、上空から見下ろすファウスト・ツヴァイに、さらに彼は強く言い放った。
「地球でも、この世界でも…俺は出会ってきた!
何があっても大切なものを守る強さを持つ人々を!俺が守りたいと思える仲間たちを!
そいつらの存在が、人がお前の言うような愚かなだけの存在じゃないって証明だ!」
「…」
闇人格が表に出たままのハルナも、その言葉を聞いていた。ゼロが…サイトがあそこまで強く思うほど、この世界もまた、守らなければと強く思うほどの価値があるというのか、と。
…いや、あたしはただ…。
「ウェザリー、あんたの境遇には俺も心が痛くなったさ。けどな…それを理由に、人間の醜いとこしか見なくなったくせに、全てを知った気になった意気地無しが人間の価値を語るなんざ…」



――――二万年早いぜ!!



二本指を突き立てながら、彼は強く言い放った。
ルイズ、街にいるギーシュたち、街の人たちにも、ゼロの魂の叫びが聞こえていた。ウルトラマンの声は、人間には本来聞こえないはずだった。けどこのとき、誰の頭の中にも…ウルトラマンゼロの声が聞こえていた。
「ウルトラマン…」
ルイズは思わず呟く。
ふと、彼女の左目に、奇妙な現象が起きた。
なんだろう、左目の視界が、右目と異なる景色を写し始めている。これは一体?
いや、確か契約を交わし合った使い魔と主は視界を共有する現象が生じると、学院の授業で学んだことがある。サイトもどこかで見ているのか?

しかしルイズはまだ気づかなかった。

そのサイトこそが、ウルトラマンだということに。




「黙れ…黙れええぇ!!」
心底不愉快にウェザリーは感じた。赤く光っていた目が彼女のイラつきに呼応してさらに赤く輝き、闇の力がさらに高ぶり出す。
空中からロケットのように超高速で飛んできた彼女は、ゼロの喉元を右手で掴み、地面に押さえつけながら首を絞め上げた。
「が、はあ…!」
「…この三流役者風情が偉そうに!!このまま殺して、貴様の体を八つ裂きにしてやる!!」
ファウスト・ツヴァイはゼロの首を、まるでそのままもぎ取ろうとする勢いで、首を絞める力を殺意と共に強めていった。



「このままだとウルトラマンが!」
「や、やばい!ヤバイよ!」
ギーシュやマリコルヌもウルトラマンの苦戦する姿に慌てる。次は自分達かもしれないという恐怖が迫る。そんな彼らをモンモランシーやレイナールが叱り飛ばした。
「ギーシュ、あなた隊長でしょ!?もっと毅然としなさいよ!」
「マリコルヌ、君もだ!早くここの人たちを避難させろ!」
二人に怒鳴られ、二人は怯えた自分達に恥を覚えつつも、言われた通りに従うことにした。
「やれやれ、これじゃ誰が隊長かわからないな」
ジュリオは肩をすくめながら微笑し、ギーシュたちの
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