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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
恋姫†無双 〜午前の部、「奴」の可能性〜
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のか?来るんだろ?今日にでも」

「そうだな、来るのなら日が傾いたくらいかね。でも・・・・・」

「でも?」

「もしかしたら来ないかもしれない。来ない来るは・・・・・六分四分くらいかな?」

「なんでだ?早めの方がいいんじゃないの?」

「う〜〜〜ん。まあこれは完全にオレの推測だから言わないでおくよ。今日来なきゃ当分は来ないよ」


そんな風にくっちゃべっている蒔風と一刀。
たまに月がお茶を出してくれるのを、蒔風がうまいうまいと飲む。

そしてほんの少しだけ書類を手伝ってから蒔風は約束をした庭園の方に向かった。



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「来たぞーーーーー」

「お?舜!!遅いのだ!!!」

「うちらもう二十三本目だぞ!!!」

「それやりすぎじゃねぇ!?」


蒔風が庭園につくと、翠と鈴々が座って水と飲んでいた。
少し離れた所には元董卓軍武将、張遼(真名・霞)が観戦している。


どうやらまたすぐに始めるようで、蒔風がその隣に座る。

「で?どっちが勝ってたの?」

「鈴々が12勝で翠が11勝やな。さすがに鈴々の方が強いなぁ」

そんなことを離しながら目をやると、鈴々が翠の十文字槍、銀閃を弾き、勝利を収めていた。


「やったーーー!!鈴々の勝ち越しなのだ!!!!」

「だぁーーーーー!!!!負けたぁ!!!!」





「なぁなぁ。あんたはあの二人どう思うん?」

「ん?そうだなぁ。鈴々はまだ荒っぽさがあるがそれを補って余りある豪快な攻撃で相手を叩いているな。
 それに対して翠はとてもきれいな演武を舞っている。だが、鈴々相手じゃいかんせん力不足。極めればもっと強くなるな」

「そうやのうてぇ、女の子としてや!!!」

「あん?普通に元気いっぱいだな、うん。ああいう子は好きだぞ。どっちもかわいいしな」

「おぉ?あんさんもかずちんみたいに節操なしかぁ?」

「え?ああ、違う違う、恋愛感情はないよ、オレは。誰に対してもそうだと思うよ?」

「はい?」


「お?りんりーーーん、今度はオレとやろーーぜ!!!」

「望むところなのだーーーー!!!」







蒔風が鈴々のところに駆け寄り、翠と入れ替わりになる。

「なあ舜、あのときやった早いの見せてくれよ!!」


その時唐突に翠がリクエストしてきた。
あのときの早いの、とは昨日蒔風が爆弾に走った時の加速開翼だろう。


「見えたのか!?あれが!!!」

「あ、ああ。確か霞も見えてたって言ってたぞ?なぁ!!霞!!!」
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