第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
恋姫†無双 〜戦闘・呉&董卓〜
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
星が退場し、蒔風がさあ次は、と首を鳴らす。
と、そこで三回目の銅鑼が鳴り、変身を解いた蒔風に一閃が迫る。
のんびりとした動作で振り返りざまに腕を出してそれを受ける蒔風。
その腕には天地陰陽が現れており、その鞘で呉代表、思春の攻撃を防いでいた。
「暗殺者か・・・・・・」
「甘興覇!参る!!」
「思春!頑張って!!」
「はい!蓮華様!!」
蒔風から離れ、剣を構えてビタリと止まる。
蒔風もついに「天」を抜き、構えた。
そして二人が動かなくなる。
「む?なぜ二人は動かんのだ?秋蘭」
「姉者・・・・なにも姉者みたいにぶつかるだけが戦いではないのだぞ?」
「そうか?私にはさっぱりだ!!あっはっはっは!!!」
「この脳筋が・・・・・・」
春蘭、秋蘭、桂花の三人が言葉を漏らす。
他の陣営でも同じような会話がされている。
二人は互いの一瞬のすきを見つけようとしている。
そのために一切動かず、ただ剣をソッ、と構えて相手を見据える。
サァァァァァァ・・・・・・・
静かな空気
スゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・
静かな時間
滑らかに時間が過ぎて行く・・・・・・・
〜〜数十分後〜〜
「おかーさん、おなかへった〜〜〜〜」
「そうねえ・・・・まだ時間かかりそうですし、何か持ってきますわね」
黄忠(真名・紫苑)の愛娘、璃々が母に抱き付き、ご飯をねだる。
「そういえばそんな時間かぁ」
「おなか減ったのだ!!!鈴々も何か取ってくるのだ!!!」
「それにしても一体いつまでやっているんだ?」
「さぁ・・・・・・」
いまだにこの二人は動いていない。
さっきから微動だにしていないのだ。
思春は隠密機動のプロだ。スパイ、諜報、お手の物。暗殺者としては一級品だ。
それを前にして構え、一切の隙を見せない蒔風。
一瞬の油断や隙が命取りになる、そんな場面が目の前に広がっていた。
その光景に皆三分ほどは驚愕していたものだが、ここまで長引くとさすがに飽きが来る。
皆で茶をしたり寝そべったりと思い思いの行動をとってり始めてしまっていた。
だが当の思春はそんなのほほんとした心境ではない。
心を無にし、目の前の男だけを見る。
もしその身体に少しでも変化があれば即座に斬るつもりだ。
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
故に無心。
だが深層ではこう考えてもいた。
(この男・・・・一体どれだけの・・・・・っ、いか
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ