暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
恋姫†無双 〜対戦・魏&北郷軍〜
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
無数の突きは掻き消され、星の身体が反動で軽く宙に浮く。


「んな!?」

「技名に「星」とつけなきゃよかったな。朱雀槍!!」


ガァン!!


蒔風が左前脇の柄を掴んで引き抜くと同時にそれが朱雀槍となり、星の龍牙と火花を散らした。


「フッハッ!んっ!セイッサイッ!!」


ガィン、キャンギン!カンカンギィン!!


蒔風が槍を振るい、それを星が受けていく。
その反動で星はいまだに地面に足を降ろせない。


ガンガンガン!ギィン!!


蒔風が星を弾き、庭園の木に向かって星が飛んでいく。
その木に足を付け、更に迫る蒔風を回避するように上方にジャンプし、当然蒔風もそれを追って跳び上がる。


皆が首を上げるほどに飛び上がった二人は城の屋根の上にまで上がり、更にそこからあちらこちらの場所に跳びはねて戦闘を続けていく。



「ど、どんな戦い方だ!!」

「すごいのだ!!あんなに速く、あっ!もうあっちにいる!!」

「おい!今度はあっちだ!壁走りながらやり合ってら・・・・」

「は、はわわ・・・・こ、壊さないようにお願いしま〜〜〜〜す!!!」


「「善処しよう!!」」


「守る気ないですよねぇ!?」

「星!足を地面につけねば!!」





仲間からの声援に星が苦笑する。

「っ!タッ!!簡単に言ってくれる、なっ!!」


そう言いながら星が蒔風を振り切るように壁を走りまた別の屋根に跳ぶ。そして後続の蒔風に向かって再び星雲神妙撃を放った。


蒔風は朱雀槍で受ければよかったものを反射的に打滅星で応対してしまった。
必然、跳び移ろうと宙にいた蒔風の身体が反動で勢いを失う。


ガァン!!


そこに星が槍を振りかぶって叩きつけ、蒔風が地面に向かって落ちていく。


ドッフン!!


蒔風が地面を窪ませて着地し、追って飛び下りてくる星を見据えた。


「あ、マズ」

「いらっしゃいませぇ!!」

落ちてくる星に蒔風が槍を突き出す。
それを星が必死に丸くなって空中一回転し避け、そして


「ハァッ!よっ!!」

「おぉ!?すげぇ!!」


朱雀槍の上に飛び乗ったではないか。
これには蒔風も驚いた。




「じ、実戦じみた訓練でやるものではないな・・・・・」

周りはすごいすごいと騒いでいるが当の星は心臓バクバク、冷や汗が背中を伝っていた。
顔には一切だしていなかったが。


星が槍から飛び下り、蒔風が槍を放り捨てた。


「夏候惇でV3の真似事だったから、今度は変身だっ!!」

蒔風が右腕を左上にまっすぐ伸ばし、それを右上にスライドさせる。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ