第2章:異分子の排除
第38話「お買い物」
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うになる。
「いやはや、言うねぇ、秋十君。」
「あ、桜さん。」
すると、そこへ桜が戻ってくる。
「いつもはそんな事言わないが....。」
「桜さんの影響ですよ。こう、揚げ足を取るような言い方も自然と身に着くんです。...なぜかは敢えて言いませんが。」
「あっはっは。耳が痛いな。」
そう。秋十はただ桜を真似て言葉を並べたに過ぎない。
秋十では性格上、あそこまで言葉で追い詰める事はしないのである。
「さて、後は俺が始末をつける。」
「...何よ!いきなり現れて...っ!?」
桜が現れた事で一瞬固まっていた女性が、再び調子を取り戻して何か言おうとする。
しかし、桜が突きつけた物を見て、再び動揺してしまう。
「IS学園の....学生証...!?」
「ああ。...何が言いたいかわかるな?」
IS学園の学生証を持つ男性。...それはつまり、たった三人の男性操縦者の内の一人という事を表している事に他ならない。
尤も、桜の学生証では女性にしか見えないので見せたのは秋十のものである。
「ISに乗れる女性は優れているとか、女尊男卑の風潮を利用して散々立場を利用してきたんだろ?...なら、利用され返される覚悟はあるんだろうな?」
「っ....ぁ...!?」
あくどい顔を浮かべる桜に、つい女性は怯える。
「これでも貴重な男性操縦者だ。後ろ盾もしっかりある。...その気になれば、お前を脅迫罪で警察行きにできるぞ?」
「ぅ.....。」
今まで女性が貶めてきた男性は、皆女尊男卑の影響で立場が弱いのを気にしていたが、桜や秋十はそんな事で恐れるほど軟ではない。
「おまけに言えば、お前たち女性が憧れている織斑千冬や、ISを創り出した篠ノ之束は女尊男卑を嫌っていると聞いたぞ?」
「っ....。」
憧れている人物の想いと反している。それが女性には効いたようだ。
なお、実際に桜が二人に聞いた事なので、紛れもない真実である。
「....ま、これに懲りたらこれ以降は男性に普通に接する事だな。今回は特別に見逃すが、今度同じような事をしたら覚悟するんだな。」
「......。」
悔しそうにしながらも、桜の言う通りだと女性は認める。
屈辱的な思いを味わいながらも、女性は去っていった。
「....それに、近いうちに女尊男卑の風潮は終わるからな...。」
自分たちがいつまでもそのままにしている訳がないと、桜はそう思いながら言った。
「...結局、桜さんに任せてしまいましたね。」
「いや、秋十君もだいぶ成長したよ。口論であそこまで真正面から言うなんて。」
「誰の影響でしょうね。」
皮肉りなが
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