第2章:異分子の排除
第38話「お買い物」
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グを見て自分で合流するわ。」
「そうか。」
鈴も蘭に思う所があるため、罪悪感で少し近づき難いようだ。
「じゃ、俺は戻るわ。二人もせっかくここまで来たんだから、楽しめよ。」
「あ、はい。わかりましたわ...。」
それだけ言って、桜は秋十達の元へ戻っていった。
「秋十。決めたか?」
「ん?ああ。これにするよ。」
「よし、じゃあレジに行くか。」
桜が鈴たちの所に行っている頃、秋十は水着を選び終わり、レジに向かっていた。
「マドカ達は...さすがにまだだろうな。」
「こっちは二人分、向こうは最低で三人分。でもほぼ確実にそれ以上だろうな。」
「だよなぁ...。」
女性の買い物は長いと分かっている二人は、まだまだ時間がかかるだろうと苦笑いする。
「ん?」
「あ?」
「私の分も買っておいてちょうだい。」
すると、そこへ当然とばかりに一人の女性が水着を入れて、買うように行ってくる。
「なんだ?いきなり...。」
「待て、弾。ここは俺が...。」
文句を言おうとした弾を秋十が止め、代わりに矢面に立つ。
「自分の分は自分で買ってくれ。赤の他人に買わせるのは明らかにおかしいぞ。」
「何よ。男の癖に歯向かおうっていうの?」
典型的な女尊男卑に染まった女性。秋十は目の前の女性をそう認識する。
「当たり前だ。こんなの、男も女も関係ない。第一、他人に物を押し付けて買わせるなんて、人としておかしいだろ。」
「っ...うるさいわね!男は黙って従っていればいいのよ!」
滅茶苦茶な物言いに、さすがに二人も呆れるしかなかった。
「女性しかISに乗れないからか?」
「そうよ!分かったのならさっさと...。」
「...最近じゃ、三人も男性操縦者が現れているけどな。」
「うっ....。」
一瞬、女性が動揺する。それを秋十は見逃さない。
「それに、まるで正当な権利を使っているような素振りだけど、貴女にそんな権限があるのか?自分が優れたIS操縦者ですらないのに?ただ風潮に染まってISを利用して男性を貶めるような真似をしているだけだろう?」
「っ.....。」
「(...うわぁ、容赦ねぇな...。)」
反論も許さない勢いで責め立てる秋十。
それを傍で見ていた弾は、つい秋十に対してそう思ってしまう。
「しかも、見た所この手口は初めてじゃなさそうだ。...一体、何人の男性を貶めた?虎の威を借る狐とはまさにこのことだな。見ていて呆れを通り過ぎて人間として憐れだ。」
「っ...言わせておけば...!」
挑発染みた言い方に、女性は耐える事も出来ずにキレそ
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