暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第38話「お買い物」
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 ...拗ねちまった...。どう収拾つけるんだ。これ...。

「.........。」

「....ゆ、ユーリ?」

 ふと、俯いているユーリにシャルが気づく。
 ...心なしか胸に手を当てて気にしてるような...。

「(....どの道、男の俺には居心地の悪い状況だなぁ....。)」

 俺と桜さんという男がいるの忘れてないか?

「(...ふと思ったけど、シャルはまだマシな方だよな。...マドカは箒とかに対してどう思ってるんだ...?)」

 女性に対して失礼だが、ふと思い出してみるとシャルでも比較的に大きい訳ではない。あまり気にしてなかったが、束さんや箒、セシリアの方が...。

「っ...!?」

「........。」

 ...マドカの視線が俺に向いている。
 もしかして、思考を読み取られた?

「....秋兄も、大きい方がいいの...?」

「えっと....。」

 どう答えればいいのだろう。
 気遣うとか関係なく、本気でそう思った。

「(というか...。)考えた事ないなぁ...。」

「ふーん....。」

 マドカのジト目が怖い...。言葉の選択肢を間違えたらどうなるやら...。

「...お、そろそろ着くぞ。」

 そこで桜さんの声が聞こえ、とりあえず降りる事にした。











       =out side=





「とりあえず、全員まずは水着かな。その後は各々の買いたいものを探すのもよし。誰かの買い物に付き合うのもよしだ。」

「はーい。」

 駅前の商業ショッピングモール“レゾナンス”に着き、桜はそういう。
 ちなみに、先程拗ねていたマドカは何とか元に戻ったようだ。



「.........。」

「.........。」

 そして、それを物陰から覗く者が二名。
 鈴とセシリアである。

「楽しそうね...。」

「楽しそうですわね...。」

 二人とも、今朝偶然に桜たちが外出するのを見て、急いでついてきたのだ。

「いいなぁ...。」

「...ふと思ったのですけど、普通に混ざればいいじゃないですの?」

 別段何か事情がある訳でもないので、実質セシリアの言う通りである。
 ただ、なんとなく混ざりづらいと思っているだけである。

「そうなんだけどね...。」

「...何をしているんだ?」

 唐突に後ろから話しかけられ、鈴とセシリアはつい大声を上げそうになる。

「あ、アンタどうしてここに...。」

「なに、臨海学校では泳げると聞いてな。それで水着の話になった際、学校指定の水着以外持っていない事に気づいてここ
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