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艦隊これくしょん 災厄に魅入られし少女
プロローグ1 災厄に魅入られし少女
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と、母親が言った。

「随分とたくさん釣れたわね。今日はお魚づくしにしようかしら」
「「やったー!」」

凰香と友達の少女は同時に喜ぶ。すると、それを見ていた友達の母親が凰香の母親に言った。

「今日はお誘い頂いてありがとうございます」
「いえいえ、いつもうちの凰香がお世話になっていますから」

そう言って、母親達は笑いながら世間話を始める。一方、父親も友達の少女の父親と笑いながら世間話をしていた。
凰香は新たに餌を付けて釣りをしようとした時、遠くに何かがいることに気がついた。片方は魚に似た何かや人間と機械が合体したようなもの、人間の女性など様々な姿をしており、その全てが黒色と白色をしていた。もう片方は凰香と同い年くらいの少女から大人の女性などがおり、腕や背中、脚に武器を付けて海の上に立っていた。そして、両方とも武器を使って戦っていた。

「凰香?どうかしたのか?」

凰香が何かを見つめていることに気がついた父親が、隣に立って凰香の見ている方向に視線を向けた。
その瞬間、父親の表情が驚愕に染まった。

「か、艦娘と深海棲艦?!」
「な、なんだって!?」

友達の父親も驚愕して、父親の隣に急いで来て艦娘と深海棲艦が戦っている方向を見た。

「そんな!今日は深海棲艦が現れたなんて話は聞いてないぞ!」
「港の人も今日は海に出ても大丈夫だって言ってたわよ!?」
「それよりも早くここから離れた方がいいんじゃないの!?」
「そうだな!早くここから離れよう!」

父親がそう言って、すぐに船のエンジンを入れる。友達の父親もすぐに船を出せる準備を始めた。
母親と友達の少女、その母親は不安気な表情を浮かべていた。しかし、凰香は艦娘と深海棲艦の戦いをずっと見つめていた。
すると、深海棲艦の方から一人の女性が近づいてくるのに気がついた。先端が赤く染まった黒い二本の角が生えた白の長髪に黒色の鉢巻のようなものを巻いており、胸元に黒い金属の飾りが付いたお腹が丸見えの白色の半袖の服のようなものに黒いミニスカートのようなもの、黒い手袋に金属の刺々しいブーツのようなもの、太ももに付いた鎖の先端には碇が繋がれており、背中からは長い大砲のようなものが二本ずつ付いている生物の顔のようなものが四つ付いていた。

「あ……」

その深海棲艦の女性を見た凰香は声を漏らした。凰香が見てきたものの中で、一番綺麗だったからだ。

「ーーーー!」

深海棲艦の女性が慌てた様子で凰香達に向かって何かを叫び、右手で指差していた。

(『早く逃げて!』……?)

凰香が深海棲艦の女性が言っていることがわかった瞬間、

ーーーードガァァァァァァン!!
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