暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1536話
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撃した容疑や、コロニーのMS、ガンダムに協力しているといった容疑が掛かっているんですから」

 そう言いながらも、男は眼鏡の下の視線を俺に向けてくる。
 予想していたよりも、随分と鋭い目だ。
 ただ、どちらかと言えばロームフェラ財団の人間というよりは裏の人間といった方が正しいらしい。

「ああ、申し遅れました。私はロームフェラ財団のアハトと申します。もしかしたら、これから色々とお世話になるかもしれませんので、自己紹介をしておきますね」
「アハト?」

 笑みを……ただし、蛇のような笑みを浮かべて告げる男の姿を見て、俺は目の前にいる人物が原作に登場していた人物だった事を思い出す。
 ヒイロが自爆した後で、ゼクスがウイングガンダムを修理する為にガンダニュウム合金を宇宙から持ってこさせた時、それをロームフェラ財団が問題視し、その結果として派遣された人物だ。
 軍人ではないと思ったが、原作ではエアリーズを操縦していた事から考えて、実際にはMSの操縦には一定の技術があったのだだろう。
 ヒイロとゼクスの決闘を邪魔するためにやって来て……最終的には殺された人物。
 まさか、こんな場所で会うとは思わなかったが……いや、考えてみれば不思議な話でもないのか。
 何しろ、このアハトとかいう奴の言葉を借りれば、俺は色々と怪しいし……実際、その嫌疑は必ずしも間違っているという訳ではない。
 そう考えれば、意外と嗅覚は鋭いのかもしれないな。

「ええ。よろしくお願いしますよ」

 俺の言葉に、蛇の如き笑いを浮かべ……アハトはそのまま去っていくのだった。
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