ガンダムW
1536話
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ないが、多少なりともOZが動きにくくなるのは間違いなかった。
だとすれば、やはりここはOZの邪魔をして、少しでもオペレーション・デイブレイク後に連合軍が有利に物事を運べるようにドーリアンには生きていて貰いたい。
それにコロニーとの宥和政策を考えているノベンタにとっても、ドーリアンというのは貴重な味方の筈だった。
……まぁ、オペレーション・デイブレイクの事とかを話せば、何故そんなのを知っているかという疑問を持たれる。
そんな真似をして自分の立場を危うくは出来ない以上、ドーリアンの件は強く言えなかったんだが……
それでも宇宙に行かせないように手を打ってみるという言葉は聞いたのだ。
だというのに、今日のニュースだ。
こうして急いでノベンタの下へと向かうのも、当然だろう。
「あら、アクセル。どうしたの?」
ノベンタのいる執務室へと向かっていると、前の方からやって来た凛と出会う。
周囲には他の軍人達もいるからだろう。いつものように猫を被り、俺に微笑みかける。
「いや、ノベンタにちょっと用事があってな。今は大丈夫そうか?」
「いえ、止めた方がいいでしょうね。ロームフェラ財団の人と会っているもの」
「……へぇ。ようやく出て来たか」
ロームフェラ財団が出て来たのは、何かこっちに用事がある為か……それとも、単純に定時連絡のような何かか。
理由はともあれ、向こうにとって俺という存在はかなりの興味を持っている筈だ。
トールギスの件についての情報は当然入ってるだろうし、綾子が現在操縦訓練を行っているエアリーズも、元はコルシカ基地所属の機体だ。
ハワードとかにその辺は調べられても大丈夫なようにしてもらったが、それでも万が一がある。
ともあれ、ロームフェラ財団からの使者とは、俺も会った方がいいか。
勿論会談を行っている場所に乗り込むような真似はしない。
現在の俺はシャドウミラーの代表ではあるが、今のシャドウミラーというのは色々な世界と貿易をしている軍事国家のシャドウミラーではなく、構成人数3人の傭兵団シャドウミラーなのだから。
……どっちも代表は俺というのは同じだが。
ともあれ、今の俺達はノベンタ直属の傭兵団という扱いでしかない。
である以上、会談の場に向かう訳にはいかない。
俺がやるべきなのは、扉の前で待っていて偶然ロームフェラ財団の人物に会う事。
「じゃ、取りあえず行ってくる」
そう行って凛と別れてノベンタの執務室へと向かった……筈なのだが……
「何で一緒に来てるんだ?」
何故か踵を返して俺の後ろにいる凛に尋ねる。
「アクセルの事だから、何か馬鹿なことをしそうだもの。それを事前に防ぐには、やっぱり私が一緒に行った方がいいでしょ?」
「……いや、
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