EX回17 鎮守府の秋祭り〜会食編C〜
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は高温のフライパンに入れる。インターバルを置いた理由は、余熱で鶏モモ肉に火を通す為だ。数を作る場合には、油の温度が下がりやすいから時々揚げるのをストップして油の温度を調整するようにな。二度目の揚げは衣をサクッとさせるいわば仕上げの揚げだ。衣を焦がさないように揚げたら、熱い内に甘酢ダレにサッと潜らせる。冷めてしまうと甘酢ダレを吸わないし、長時間浸けておくとチキンが固くなってしまう。だからサッと潜らせるだけで良い。
後は千切りキャベツ、貝割れ菜、ミニトマトなんかを付け合わせにして盛り付け。タルタルソースは別の小鉢に盛ってセルフで掛けて貰おう。
「はいお待ち、『チキン南蛮』だ。タルタルソースは好きな方をかけて味わってくれ。」
リクエストをくれた夕立は、ハフハフ言いながらがっついてくれている。そうか、そんなに美味いか。他の連中も満足げに食べている。どうやら、満足してもらえたようだ。
さて、そろそろお開きだろうな。外の屋台村も大分片付いたようだし、新米君達もそろそろ休まないと本来の目的地に辿り着けないだろうし、な。……その言葉が本当なら。
「さて、今日はそろそろ店仕舞いとするか。…新米君達も部屋を用意したからそっちでゆっくりと休んでくれ。風呂は自由に使ってもらって構わんからな。」
「何から何まで…、ありがとうございます。」
そう言って新米君は、軍帽をとって深々と頭を下げてきた。なんだ、礼儀正しい好青年じゃないか。
「いやいや、困った時はお互い様ってね。しかも同業だ、また何かあったら何時でも尋ねて来てくれ。」
そう言って俺は新米君を送り出した。彼に続くようにご馳走さまでした、おやすみなさい、と口々に挨拶をして店を出ていく艦娘達。なんとも礼儀正しい。日頃の教育が見て窺える。それを追うようにして飛び出していった青葉が、廊下で伸びていたがまぁ大丈夫だろう。
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