■EX回15 鎮守府の秋祭り〜会食編A〜
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良い方法があるじゃないか。
「もし良かったらコッチ来る?材料とか分量とか、入ってきてメモした方が楽でしょうに。」
「えぇ!?でもレシピを盗まれては困るのでは……」
「ハハハ、そんな大した料理は作ってねぇから。ただ呑兵衛が気ままに作ってる家庭料理?とも違うか。まぁそんな大層なモンじゃないから、良ければおいでよ。」
じゃあ、と言って祥高さんがおずおずと厨房に入ってきて、メモ帳を取り出した。あらら、準備の宜しい事で。
じゃあ次は、お酒のツマミにもなるご飯『おかず炊き込み』を紹介しようかな。用意する具材はシンプルに2つ。夏野菜だが、この時期からホクホク感が増して美味しくなるカボチャと、意外と万能選手なブロックベーコン。今日は俺の手製を使うが、市販の物で充分だ。さて、詳しい分量を↓に載せておく。
《カボチャとベーコンのおかず炊き込み》(1〜2人分)
カボチャ:250g(アバウトでいいよ)
ベーコン:120g
米:2合(研いで水に浸けておく)
塩:小さじ1強(気持ち多めに)
酒:大さじ1
さて、調理開始。まずカボチャだけど、火の通りが心配なら、切る前にラップかけて電子レンジでチンして軽く火を通しておくといいかも。そして切る。大きさは煮物にするよりは小さめに。でも小さすぎると炊く時に煮崩れたりするから、そこは調整してな。ベーコンは厚く、短冊切りのイメージで切ると食べ応えあって良いぞ。後は炊飯器でも土鍋でも、米、カボチャ、ベーコンの順にドサドサと入れて、塩と酒を入れて炊くだけ。水加減は普通に米2合炊くよりも少し少な目に。
洋風色を強くしたいなら、顆粒のコンソメを足して酒を白ワインに変えよう。但し、ベーコンからもかなりの塩気が出るから、慎重に味付けしよう。あ、それともう1つ注意点があったんだ。作って食べ終わった後だけど、ベーコンの脂が臭い残りしちゃうから、洗剤かけて念入りに洗うようにね。特に炊飯器、ちゃんと洗わないと最低でも3日はベーコン臭いご飯を食べるハメなる。意外だが、カボチャとベーコンの組み合わせは味噌汁でも美味い。興味があったら試してみよう。
さてと、ご飯は仕込み終わった。後はおかずだが、何を作ったものか。
「あの……提督さん?宜しいでしょうか。」
あらまぁ、どしたの祥高さん。
「実は、『揚げ出し豆腐』の美味しい作り方を知りたいのですが……。」
揚げ出し豆腐か。あれ美味いよなー、カラッと揚げた豆腐に大根おろしと醤油。そして日本酒辺りでキューっと……あぁ、腹減ってきた。
「いえ、おろし醤油以外の味付けもあるなら知りたいな、と思いまして。」
成る程、レパートリーが欲しいと。そういう事ならリクエストにお応え致しましょう。
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