582部分:第八十三話 カルカッタにてその六
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第八十三話 カルカッタにてその六
「やれ、一気にだ!」
「そうさせてもらう。受けろ!」
その言葉と共にである。彼も己の技を放った。
「シューティングスター!」
右足から蹴りを放ちそこから白く丸い光の衝撃波を放ったのである。
三人目は。サンだった。
「受けなさいアリエス!」
「女の方ですか」
「女といえど狂闘士!」
こう言ってそれでもだというのだ。
「この攻撃受けてもらうわ!」
「いいでしょう。それでは」
ムウも彼女に対して応える。
「今ここでそれを」
「マッドストリーム!」
全身で叫ぶ様にして技の名前を叫ぶとだった。その後ろから無数の竜巻が生じ。そのうえでムウに対して激しい攻撃を浴びせたのである。
三人だけではなかった。もう一人いた。それは彼だった。
シゲンが動いてである。その右手には角を出していた。
「角ですか」
「我がモラクスは牛の魔神」
だからだというのである。
「だからだ。この角を受けてもらおう」
「その攻撃は」
「これだ。バイソンホーン!」
その技の名前と共に巨大な角が出た。それがムウに向かって突き進んで来た。
これで四人。しかし最後の一人がいた。
レニーがである。既にその両手の指と指の間にそれぞれダガーを挟んでいた。
そのダガーを放ってきたのだった。
「ヤクトダガー!」
「よし、これで!」
「我等五人の攻撃を受ければ!」
「如何にアリエスとて!」
彼等は明らかに勝利を確信していた。
「これだけの攻撃を与えればそれで」
「流石に勝てまい」
「そうだ、絶対にだ」
確かに勝利を確信していた。しかしであった。
攻撃の後の煙が消えたそこには。ムウがそのまま立っているのだった。
何処も傷付いてはいなかった。マントさえも。それは白いままで風になびいてさえいた。
それを見た狂闘士達は思わず言った。
「何と・・・・・・」
「マントさえもだと」
「何もないというのか」
「かわすことができましたから」
だからだというムウだった。
「ですから」
「馬鹿な、かわしただと!?」
「我等のあの攻撃を」
「全てか」
「黄金聖闘士は光の動きを持っています」
これは最早言うまでもないことだ。だがあえてそれを言うのだった。
「だからこそです」
「それでだというのか」
「それでか」
「そうです」
まさにそうだというのだった。
「攻撃が一方からならそれで、です」
「かわせるというのか」
「くっ、何という男だ」
「アリエス、それならだ」
彼等はムウが無傷なのとその言葉に冷静さを失ってしまった。そうしてそのうえで今度は彼を取り囲んで、である。再び技を放つのだった。
「これでどうだ!」
「これならば!」
「如何に貴
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