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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#31
ETERNAL PUNISHMENTV〜Distortion Despair〜
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 最早、二十秒かからないだろう。
『狙撃』 は、距離が縮まれば縮まるほど命中率が上がると素人は考えがちだが、
実際はかかる 「空気抵抗」 の量がまるで違うため
至近距離でもない限り難度はさほど変わらない。
 何より長所と短所は表裏一体、
遠隔狙撃は 「遠隔」 だからこそ意味があるのであり、
近距離に入り込まれるとその射程の長さ故に小回りが利かない。
 ライフル弾は通用しない、バスーカ砲、グレネード弾、ロケット砲の類は
(スタンドが空気の振動で)聴いた限り確実には仕留められない。
 近距離用の武器もあるにはあるがあくまで対人用、
人間ではないアノ女に致命傷は与えられない。
 この間僅か0,5秒。論理(ロジック)の枠を超えた思考能力を持っているのは
ジョンガリ・Aも同じ。
 なれば、と、闇の鷹の口唇がより冷酷に歪む。
 兵器に魅せられた者は、その威力の残虐さに戦慄するより陶酔を覚える。
 ソレが使用される事によって生まれる絶望を想起するより
ソレが使われる混沌こそを希望する。
 善悪の概念のない、DIOに対する狂信しかないこの男にとっては、
近づかれてマズイというよりよくここまで「近づいてくれた」
という心境なのだろう。
『コレを遣わざる負えないほどまでに』
追い詰めてくれた事に対する感謝さえ在ったのだろう。
 愛銃である『SIG S 205PHANTOM』
 銃床部に装着されたM203 (擲弾発射器)
 その裡に潜む悪夢の兵器を、『記録上』 知り得る者はこの世にいない。
発 射(シュートァ)―――――――――――――ッッ!!」
 待ちに待ちかねたといった様子で闇の鷹は一切の躊躇いなく
コッキングレバーを引き、禁断の銃爪(トリガー)()いた。
 慮外に静寂な音、しかしそれが死神の囁きを想わせる残響を以て
銀色の弾筒(カプセル)は射出された。
 被甲の薄い、しかしその硬度と靱性は最大の厳重さを保って、
中の 「物質」 が絶対外に漏れないように、
しかし敵陣に到達したその時には速やかに剥き出しとなるよう
設計された悪魔の造型(フォルム)
「――ッ!」
 正確な照準、しかしマンハッタン・トランスファーを介していないので
マージョリー (及び花京院は) 余裕充分に躱す。
 爆発せず衝撃のみで砕けた屋上のコンクリート、
当然二の撃を踏まえたフェイントだと炎獣は迎撃の構えを執る。
 しかし静寂、無動の沈黙、前方からの視線は感じるが
殺気がまるで伝わってこない。
 どういう事だ? こっちの疑心を煽って困惑を誘う駆け引きか? なら遠慮なく。
 再び足下を蹴って飛翔を試みるトーガの視界が、グラリと大きくブレた。
「え――?」
 今まで一度も逆らった事のない、従順な下僕突
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