ガンダムW
1535話
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ようにと言ってくる可能性がある。その場合もきっちりと拒否して欲しい。少なくても、俺を売るような真似はしないでくれると助かるな」
「……ふむ、分かった」
ノベンタが数秒何かを考えるように沈黙したが、すぐに頷きを返す。
よし、取りあえずこれでOZからの手出しはある程度防ぐ事が出来るだろう。……あくまでもある程度は、だが。
当然OZも腕利きの傭兵として特別扱いされる俺がトールギスに乗っているようであれば、どういう事かと聞いてくるだろう。
もしくは、トールギスは自分達の機体だから返せとでも言ってくるか?
ともあれ、何らかの行動を見せるのはまず間違いない。
その時、もしノベンタの後ろ盾がなければ色々と面倒な事になるのは確実だ。
いや、それでも向こうが強硬的な手段に打って出る可能性は十分にある。
トレーズならそんな真似はしないと思う。エレガントじゃないし。
だが、トレーズ命のレディ・アンや、自分達の利益の為であれば何をしても問題ないと考えるデルマイユ辺りであれば、こっちに何か妙な手を出してこないとも限らない。
向こうにとってトールギスというのは、現在唯一ガンダムに単機で立ち向かえるだけの能力を持ったMSなのだから、5機のガンダムに狙われてしまう以上、どうしても欲しい戦力だろう。
「それでは、多少安すぎませんか? 先程のアクセルの技量を見たでしょう? 単機であれだけのMSを圧倒出来る戦力ですよ? もう少しその実力にあった値段を付けて貰いたいですわね」
「いや、しかし……幾ら何でもそちらの値段は……それに整備と補給についてはこちらで用意するのですから、その分は……」
「でしたら……」
「もう少し……」
凛と連合軍の軍人が交渉しているのを尻目に、取りあえず目的の第一段階は達成したと安堵の息を吐くのだった。
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