ガンダムW
1535話
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向ける。
「さて、これで俺達シャドウミラーの実力はしっかりと確認して貰えたと思うが」
「MSを操っては、1機で連合軍の精鋭数十機を相手に手加減をしながらでも無傷で圧倒するだけの力を持ち、生身で戦っても弾丸を長い刀で防ぎ、近接戦闘にも強い。更にアクセルはそんな力を持っている者より、更に高い実力を持っている……か。傭兵としての数が少ないというのは若干不満だが、純粋な実力ではスペシャルズをも上回っている」
呟くノベンタの視線が、じっと俺の方へと向けられる。
「いいだろう。改めてアクセルの傭兵団シャドウミラーを雇おう」
最初に会談した時、既に雇うという話は聞いていたと思うんだが……まぁ、その辺は向こうも改めてと言ってるくらいなんだから、理解出来る。
トールギスでの能力は見せたが、生身での戦いにも向こうは興味を持った……といったところか。
「凛」
「ええ」
俺の言葉に、凛が進み出る。
生身での戦闘力を見せつけた凛だったが、それでもこのW世界の戦いはMSが主流なのだというのは変わらない。
である以上、凛がMSのパイロットとして働けない以上、交渉や事務の類をやって貰う事になるのは当然だった。
……凛の場合、元々交渉とかが得意だという理由もあるんだが。
「では、詳しい契約についての交渉をしたいのですが、どなたと交渉をすればいいのでしょう?」
猫を被った満面の笑みを浮かべる凛だが、それ自体は別におかしな話ではない。
Fate世界にいる時も、この猫を被った状態で他の生徒達に物凄く人気があったのは事実なのだから。
あの聖杯戦争の時から数年が経過し、今の凛が被っている猫の皮は以前よりも厚く、数が多くなっている。
そんな凛だけに、普通であれば今の笑みを見て鼻の下を伸ばす者が多いだろう。
……そう。普通であれば、だ。
たった今、凛の殴った軍人が空中を飛んで壁に叩きつけられる……それもサブマシンガンや拳銃、ナイフを装備して、決して侮ったりせず本気で向かっていたにも関わらず、だ。
漫画か何かかといった事をやってのけられては、美人の笑みを見ても素直に鼻の下を伸ばす事は出来ないだろう。
まぁ、漫画じゃなくてアニメの世界なのは間違いのない事実なのだが。
「ふむ、そうだな。ではこの者と交渉をして貰いたい」
ノベンタの視線が、近くにいた軍人へと向けられる。
その視線を向けられた軍人は、若干頬を引き攣らせながらもノベンタと凛の方へと近づいてきた。
へぇ、怖がりつつもきちんと凛に近づいてくるというのは、自分の職務に責任を持っているという事か、
その辺は少し好印象だ。
「ああ、そうだ。今回の契約に際してだが……多分スペシャルズやOZといったところから、トールギスを返却する
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