ガンダムW
1535話
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る。
へぇ……今の速度は随分と鋭いものだ。
向こう側は自分のすぐ近く……サブマシンガンの間合いの内側にいきなり姿を現した凛の姿に、驚き……それでも精鋭と言われるだけあって、サブマシンガンではなく腰の拳銃へと手を伸ばすが、次の瞬間には轟音と共に兵士が吹き飛ぶ。
兵士が吹き飛んだ後に残っているのは、拳を突き出した凛の姿。
八極拳の使い手の面目躍如といったところか。
にしても、今の踏み込みは……そう考え、すぐに納得した。
そうか、魔力による身体強化か。
そう言えば凛もその辺の強化は使えた筈だよな。
原作でもキャスターを相手に身体強化した八極拳で戦っていたし、そう思えばこの戦い方は不思議でも何でもない訳か。
「……馬鹿な……」
再びセプテムの唖然とした呟きが聞こえてくる。
まぁ、この世界で人間が真横に吹き飛んで壁にぶつかるなんて光景は、そうそう見る事は出来ないだろうし無理もない。
「ちなみに凛は色々と事情があって、MSには乗らないで秘書や事務官的な役割になると思う。それでも生身であれだけの強さを持っているのは見て貰った通りだ。実際に戦闘になった場合、並大抵の相手であれば容易に倒すことが出来る。……さて、これで満足出来たと思うが? もしまだ不満だって言うなら、今度は俺の生身の戦闘力を見せようか?」
「馬鹿、アクセル。お前が生身で戦ったら、こんな基地くらいあっさりと壊滅してしまうだろ」
セプテムと俺の会話を聞いていた綾子が、焦ったように言う。
いや、別に本気で俺が戦うつもりなんかなかったんだけどな。
それでも、セプテムは綾子と凛の戦いを見た限り、今の言葉を決して冗談か何かだとは思わなかったのだろう。若干頬を引き攣らせながら俺から距離を取る。
今の言葉を信じるようになったとなると、この短時間で随分と頭が柔らかくなったな。
ノベンタ直轄の部隊として動く以上、セプテムとも色々と関わる事になるのは避けられない。
そう考えると、頭が柔らかくなって俺達に敵対的な態度を取らなくなるというのは助かる。
いや、意地でもこっちに敵対してくる可能性はあるが。
そうなったらそうなった時の事だ。不幸な事故が起きてしまっても仕方がないだろう。
その点で言えば影のゲートを使って移動が可能だったり、気配遮断のスキルを使える俺は最高の暗殺者として働くことも出来るのだが。
こう考えると、俺のサーヴァントとしてのクラスってアークエネミーとかじゃなくてアサシンとかにも適性があったよな。
いや、気配遮断のスキルを得たのは聖杯戦争中だけど。
「生身で戦っただけで、小さいとはいえこの基地が壊滅するだと?」
戦慄きながら呟くセプテムから視線を逸らし、今回の本命、俺達が雇われる相手のノベンタへと視線を
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