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転生とらぶる
ガンダムW
1535話
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ら容易に防ぐようだと、人間に勝ち目はない。
 まぁ、霊体化出来ない以上、囲んでサブマシンガンを撃つとかすれば命中するだろうが……それにしたって、綾子がそのまま大人しく囲まれるのを待ってる筈がない。
 先程も見せた速度を使えば、包囲網を抜けるのは難しくないだろう。
 それこそ、綾子をどうにかするのであれば物干し竿が役に立たないビーム兵器を持ったMSで攻撃するのが最善だろう。……それでも命中させるのは非常に難しいだろうが。

「綾子の力はこれで証明してみせた。それでいいな?」
「……ええいっ、次だ、次! そっちの女も模擬戦を行うと言ったのだから、やって貰うぞ!」

 フェミニストっぽい言動もあったのだが、自分達に余裕がある時のみか。
 いや、寧ろそれがセプテムらしいと言えばらしい。

「……大丈夫か?」

 俺の言葉に、凛は自信に満ちた笑みを浮かべて頷く。

「任せておきなさい。私だって何もアクセルと別れてから遊んでいた訳じゃないんだから」

 俺と別れたというところで、軍人の何人かが反応していたが……いや、それは別にいいか。
 ともあれ、こっちに戻ってきた綾子と入れ替わるように凛は前に出る。

「心配いらないって。凛も十分に強いってのはあたしが保証するからさ」

 俺の隣に立った綾子の言葉に、少しだけ落ち着く。

「けど、凛は……その、綾子程近接戦闘に秀でてはいないだろ?」

 凛の本職は魔術師だ。
 勿論八極拳を使いこなしているように、必ずしも近接戦闘が苦手という訳ではない。
 だが、今回は大っぴらに魔術を使う訳にもいかない以上、かなり厳しくなると思うんだが。

「大丈夫だよ。安心してなって。……ほら、始まる」

 綾子の言葉に、視線を凛の方へと向ける。
 凛と向かい合っているのは、綾子と戦ったのとは別の兵士だ。
 ……まぁ、サブマシンガンの銃弾を取り回しが難しい物干し竿で全て防がれたんだし、自信がなくなってもおかしくはない。
 凛と向かい合った兵士の装備も、さっきの男と同じだ。
 ただし、凛を見る目には油断の類は一切ない。
 綾子の同類だと思えば、油断のしようがないか。
 ただし、綾子が物干し竿を持っていたのに対して、凛は武器を持っていない。
 それでも兵士が凛を見る目に侮りはなかった。

「ルールは先程と同じだ。では……始め!」

 その言葉と同時に、模擬戦が始まる。
 だが、相手の兵士は先程の綾子の強さを理解している為か、先に行動には出ないで凛の出方をじっと見守っていた。
 そうして向かってくる凛を待ち受ける兵士を前に、凛は小さく笑みを浮かべると前に足を踏み出す。
 それに対して兵士はサブマシンガンの銃口を凛に向けるが……次の瞬間、一気に凛は兵士との間合いを詰め
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