暁 〜小説投稿サイト〜
フロンティアを駆け抜けて
いざ、王の間へ
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違いなくワクワクしている。そしてどこか、期待外れになることを恐れているような気がした。ジェムの父親とジャックがどんな約束を交わしたのかは知らない。だけど、失望させるわけにはいかない。
 
「なら絶対に、負けられない……!」
「良い目をしているね。師匠として、ブレーンとして、いざ勝負!幾重もの層を突破し、王の座を手に入れんとする力強くも美しく輝く二色の眼持つ者よ!ピラミッドのキングは一人、この僕だ!!」

 ジャックはたまに、ジェムやその両親のことを目の色で呼ぶ。ほとんどの場合、それは真剣な時だ。ブレーンとしての口上も合わせて、勝負の開始を宣言する。

「行くよ、ルリ!」
「現れろ、王潤す清水運びし水の君!スイクン!」
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