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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
175 ≪嘆きのマートル≫
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─未来の≪死の飛翔≫がホグワーツに在学時、功労賞など貰っていたことなど驚天動地モノだったのだろう。

「自分に≪死の飛翔(ヴォルデモート)≫なんて片腹大激痛必至な──もとい、小洒落た通し名を着けちゃうくらいだから、スリザリンの継承者≠ニか名乗っちゃっていてもおかしくないよなと云うのが俺の推論」

(もっと)も、サラザール・スリザリンの継承者≠ニ云うのは真実っぽいが、そこはそれ$ク神で今は語らない。

「……な? 目星≠チていうまでにはあやふやだろう?」

「……つまり、ロンは今年も去年の焼き直しだと云いたいの?」

「Exactly(イグザクトリー)──大体その通り」

アニーの確認に諧謔(かいぎゃく)を込めながら肯定すれば、こんどは先ほどのチェスとは逆に、アニーからハーマイオニーへとバトンが移る。

「でもどうやって…? ヴォル──もとい名前を云ってはいけない例のあの人≠ヘその力のおおよそを喪っているのよね? ……そう、だから焼き直し≠ニ云うことなのね」

「そう。だから、俺もそのどうやって?≠ェ気になってるんだよ」

そこで俺は一旦言葉をおく。……そして俺の言葉に続くようにハーマイオニーが「そういえば」、と口を開いた。

「多分だけど──私、亡くなった少女≠ノついて心当りがあるわ」

「……亡くなった少女>氛氓チ、そうかあの娘≠ゥ…。奇遇だねハーマイオニー、ボクもその少女について覚えがある」

「……もしかしてさの少女ってゴーストになってたりするか?」

ハーマイオニーに思い出した様な表情で続くアニー。そんな二人にそう確認してみれば、二人は揃って鷹揚(おうよう)な頷く。

「……一応俺もその少女については調べてあるが──答え合わせしとくか?」

「そうね、1、2、3でいきましょう──1」

「2」

「3」

「マートル・エリザベス・ウォーレン」「≪嘆きのマートル≫」「≪嘆きのマートル≫」

マートル・エリザベス・ウォーレン──≪嘆きのマートル≫のフルネームを口にしたのは俺で、≪嘆きのマートル≫≠ニ云う通称を異口同音に口にしたのはアニーとハーマイオニーだった。

「……マートル・エリザベス・ウォーレン──≪嘆きのマートル≫ってそんなフルネームだったんだ」

「……これで次に行く場所は決まったわね」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

やって来ました女子トイレ。……何故か男子である俺も。

……ゴーストが地縛霊宜しく住み着いているトイレということで、皆から嫌煙されていて誰も訪れないだろう事も知っているが──一応女子トイレなので自粛していたがハーマイオニーとアニーに有無を云う前に押し込まれた。

「……ど
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