【ハリー・ポッター】編
175 ≪嘆きのマートル≫
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グワーツ魔法魔術学校】ではバジリスクが這いずりまわっているだろう?」
改めて現状を俺が口にすれば、チェス盤の向こうのアニーと撒き餌≠ノ引っ掛かったハーマイオニーはほぼ同時に頷く。
「そこで俺はちょっとばかし視点を変えて在ったり無かったり部屋≠ナ【ホグワーツ魔法魔術学校】内で死んだ人間がいないか≠調べた」
更に「……バジリスクが居る学校で人死にがあってもおかしくないからな」と付け足せば、アニー、ハーマイオニーの二人は渋々ながらも納得の意を見せる。
……ちなみに俺が語っているのは映画ありきの知識≠ナはなく映画を補填するために集めた知識である。
「そしてその部屋に在った新聞に興味深い記述を見付けた。……どうやら50年前くらい前に、この学校の女子トイレとある少女が不自然な突然死を迎えたらしい」
アニーもハーマイオニーも俺の話に聞き入るばかり。
「チェスやめようか?」
「そうだね、やめようか。ロンの話も聞きたくなってきたし。……降参」
アニーへとそう訊けば俺の話でチェスがどころじゃなくなるのをアニーは悟ったのか、とっとと降参して、てきぱきとチェス盤を片付け始める。……ちなみにハーマイオニーは何やら女子トイレ≠ニ俺が言葉にしたときから考え込んでいる。
……アニーがチェスを片付け終わるのを見計らい更に続ける。
「……さて、今俺は不自然な突然死≠ニいったが、記事から読み取るに、その少女の遺体には目立った外傷は無かったらしい。……そこはまぁ良いとして──そしてそれから、一人の勇敢な生徒が犯人を突き止めてホグワーツから追い出したそうだ」
「……確かに興味深い話だね」
「……いや、更に興味深いのはこれからだよ。……犯人を突き止めた生徒はホグワーツ特別功労賞≠ネる物を受賞したらしい」
「……立派じゃない。私達も見習わないとね」
思考の海から這い出してきたらしいハーマイオニーは、その生徒≠フ功績に感心した様子を見せる。
「で、その生徒について気になった俺は、更に調べる為にトロフィールームに向かって、その少女が亡くなった年を照らし合わせながら誰が功労賞≠受賞したのかを調べて──とある名前≠目にした。……二人も間違いなく知っているだろう名前だったよ」
「教師の誰か?」
「いや、50年前──範囲を拡げてのプラスマイナス3年でホグワーツ特別功労賞≠受賞したのは一人だけだった。……その名はトム・マールヴォロ・リドル」
「「っ!!!」」
大広間の周りの目なんか気にしたものかと云うほどに、もの凄い勢いで立ち上がるアニーとハーマイオニー。
然もありなん、トム・マールヴォロ・リドル─
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