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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
174 決闘クラブ
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ざわざ)言ってくれるなんて、どーも」

「杖を構え、一礼──そう、その調子。互いに後ろを向いて大体三歩のところで立ち止まる。それから1…2の…3で合図しますので、3≠ナ相手に武装解除≠フ魔法を放つ。……良いですか?」

ロックハートの指示通り、いくらか離れたところでマルフォイと杖を向けあう。

「1、2──」

「“宙に舞え(エヴァーテ・スタティム)”!」

マルフォイはフライングして魔法を掛けてくるが…

「“護れ(プロテゴ)”」

しかしそこは日々の訓練の賜物と云うべきで、マルフォイが杖を構えた時から何時でも対処出来る様になっていたので、ボクはマルフォイからフライングで放たれた魔法を落ち着いて防御する。

「杖を奪うだけです!」

ロックハートからそう注意が入るが、それには聞こえないふりをしながらボク、ロン、ハーマイオニーでかねてより決めていた呪文を唱える。

「“ヘビ出でよ(サーペンソーティア)”! “肥大せよ(エンゴージオ)”!」

(……さて、マルフォイはどう捌くか…)

呼び出した蛇をすかさずニシキヘビくらいな大きさまでに肥大化≠ウせ、マルフォイの様子を見る。

(……違うか)

そして、すぐにマルフォイがスリザリンの継承者≠ネんかではないことが判った。

……マルフォイが蛇語(パーセルタング)≠ナボクが呼び出した蛇を巧みに操るかと思ったが、マルフォイは恐怖に怯えているだけだったからだ。

「……はぁ、“消えよ(エバネスコ)”──“武器よ去れ(エクスペリアームス)”」

ロックハートが何やら動き出しそうだったので、それより先にボク自ら蛇を消しその流れのまま、マルフォイに武装解除≠かける。

……そして、いつの間にやら始まっていたロンやハーマイオニーの決闘を見やれば、ロンはネビルに──ハーマイオニーはスリザリン女子のミリセント・ブルストロードに無事勝利を収めていた。

(……まぁ、そうなるだろうね)

そうこうしている内に時間がきて、決闘クラブ≠ヘ盛況と云っていい結果のうちに終了した。

SIDE END
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