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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
174 決闘クラブ
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「きっとフリットウィック先生よ。だってフリットウィック先生って学生の頃は決闘チャンピオンと呼ばれていたらしいもの」

「……案外スネイプ先生かもな」

「スネイプ先生? ……ちょっとあり得ないかも──」

決闘クラブ≠フ教師について予想を馳せているアニーとハーマイオニーにそう──知識″桙ンの茶々をいれてやれば、ハーマイオニーに比べてスネイプ先生に隔意をいだいていないであろうアニーは苦笑しながら俺の予想を否定しようとした時、その言葉尻が周囲の生徒のどよめきによって掻き消される。

どよめきの原因は直ぐに判明する。壇上にギルデロイ・ロックハートが登ったのだ。そして軽くどよめきが収まると、ロックハートは大仰な身振り手振りをしながら口を開く。

「静粛に。……皆さん集まって。さぁ、集まって。皆さん私がよく見えますか? 私の声が聞こえますか? ……よろしい! この度ダンブルドア校長先生から私がこの決闘クラブ≠催す許可をいただきました。暗雲が立ち込めはじめた昨今です。万が一に場合に備え自らの身を護る事が出来るように、皆さんをしっかりと鍛えあげる為にです」

ロックハートはやはり大仰な身振り手振り──加えて口振りで、「詳しくは私の著書を読んで下さい」と更に付け足し更に…

「決闘クラブ=B……それはその名の通り、決闘≠ノ関する礼儀や作法を教える集まり。……そして決闘≠ニは二人で行われるものです。……しかし私の身は残念ながら一つしか在りません。……なので、助手を用意しました──スネイプ先生、壇上へどうぞ」

どよめきが大きくなる。……ロックハート続いて壇上に登った、憮然とした鉤鼻の教師──セブルス・スネイプ先生こそが、そのどよめきの大きくした原因である。

「……どうやらスネイプ先生は、私のレベルまでは達していないようですが、決闘について詳しいご様子なので、助手に抜擢させていただきました。……まぁ、とは云っても皆さんの魔法薬学≠フ先生をうっかり消し飛ばして──なんて事態には決してならないのでご安心下さい」

「……おおぅ、実にイイエガオ≠セ」

「……大丈夫かな」

そんな風にアニーの口から溢れてきた呟きは、ロックハートに向けられていた。……今のスネイプ先生の──檻から解き放たれた虎の様な表情を見れば誰だってロックハートを心配するだろう。

今回、ロックハートが地雷を踏み抜いていなかったら、俺も多分ロックハートを心配していたかもしれない。……それだけ今のスネイプ先生の表情は凄惨なのだ。

「……良いですか? こうやって杖を構え──一礼します」

アニーと歓談していると、壇上ではいつの間にやら物事は進んでいた様で、ロックハートは得意気にスネイプ先生は喜悦
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