【ハリー・ポッター】編
172 ≪毒蛇の王≫
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ト器官=H」
「ピット器官=B……ハーマイオニーにも判りやすく云えばサーモグラフィみたいなものかな」
「……更に厄介な事に、よしんばピット器官≠ノ対処出来たとしても、蛇は嗅覚が鋭い」
「………」
「………」
俺がトドメを刺す様に言えば二人は黙りこくってしまう。……数秒ほど重い雰囲気が流れて、ハーマイオニーがさもお手上げだ≠ニ云った表情で口を開く。
「……ねぇ、二人とも、これもう私達の手には負えないわ。……先生方にお伺いたてましょう」
「……それが良さそうだね」
「……それがベターな選択だろうな──その前にハグリッドのところに顔を出してニワトリの無事を確かめる必要もあるけどな」
重い口調でのハーマイオニーからの提案は間違いなくベターなものだった。……そもそも、結果論であるが──バジリスクがのさばる校内で死傷者ゼロで解決出来た【ハリー・ポッターと秘密】の幸運さの度合いがおかしい。
普通は、彼の≪嘆きのマートル≫──マートル・エリザベス・ウォーレンの様に命を散らしてしまうのが普通なのだと、バジリスクについて調べれば調べるほど痛感してしまう。
(やっぱこうなると、“有言実行”でテコ入れ≠オておいて正解だったか──いや、まだまだテコ入れ≠キる必要があるな)
―今年の【ホグワーツ魔法魔術学校】では死者は出ない―
……などと今年に起こるだろう事件に干渉しているが、それは結果論的にだからであって――そのまた胡座をかいていてその未来に辿り着けるとは思っていない。まだまだ介入する余地はある。
(……アニーを頭≠ノ、注意を喚起させる必要があるな)
更に忘れてはいけないのが、俺は──ロナルド・ランスロー・ウィーズリーは表立って動いてはいけないのだ。俺が下手に動けばジニーが日記≠ノ色々と詳らかに書いて、リドルに報告してしまうだろう。
そこでアニーは思い出した様にその疑問を口にする。
「……でもどうやってバジリスクはホグワーツ中を這っているのか──あ、パイプが有ったか」
「それよ!」
アニーの自問自答のハーマイオニーもが反応する。今まで足りていなかったピースが嵌まった様な表情だ。
(……至急コンタクトレンズ型のマジックアイテムを作って配らせる必要があるな)
疑似不老薬≠フ開発が遅れてしまうが、疑似不老薬≠ヘ火急の案件ではないため、ホグワーツの安寧選ぶ。
その後は、今度こそ在ったり無かったり部屋≠ゥら出てグリフィンドール寮へと帰った。
SIDE END
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