暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
172 ≪毒蛇の王≫
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(雄は頭部に赤い羽毛が生えている)。体長は最長で15メートルにもなる。

バジリスクの最大の特徴は黄色の眼であり、この眼を直視した者は即死、間接的に目を見た者は石化してしまう。

記録に残る最初のバジリスクはギリシャの闇の魔法使いでパーセルマウスの≪腐ったハーポ≫に飼育された。ハーポが実験を重ねた結果、ヒキガエルの下で孵化した鶏の卵から、異常なまでに強力な力を持つ巨大な蛇が生まれる事を発見した。

バジリスクを創り出すことは中世には禁じられたが、バジリスクは非常に長命なので、創り出すことが禁じられた後も長くこの世に存在し続けていたと思われる。

最初のバジリスク=Aまたは最古のバジリスク≠セとされている≪腐ったハーポ≫のバジリスクは900年生きたとの記録がある。

また、目撃例のデータとしてはバジリスクは400年間イギリス国内で目撃されていない。

蜘蛛はバジリスクを天敵とし一目散に逃げ出す。また、その一方で雄鶏が時をつくる(こえ)を大層嫌う。


――――――――――――――

「……ほとんど確定ね」

「弱点──と云うより、苦手なのは雄鶏の時をつくる聲∞=cね。……これ、多分朝一番のニワトリの鳴き声だよね」

「多分そうだろうな。……それにしてもバジリスクか…。ヤバいな」

何しろ蛇にはピット器官≠ェ──云うなればサーモグラフィよろしく温度≠ナ標的の位置を探せる器官備わっている。……バジリスクにだけピット気管が備わっていないなんてことは考えにくい。

……しかしそこで、フォークス──ダンブルドアが飼育している不死鳥に、バジリスクが即死の魔眼を潰された後を思い出す。

(……でもそういや、リドルは熱≠ナ見つけろ≠ネんて言ってなかったよな…)

リドルはアニーと同じく蛇舌(パーセル・マウス)≠セ。……そうなれば、トムが蛇について調べてないと思えないので、当然の事ながらピット器官≠ノついての知識もあっただろう。

……そうなると、希望的観測にもなってしまうが──仮説が立つ。

(……もしかしてバジリスクにはピット器官≠ェ無い…?)

「……ロン、どうしたの?」

「……いや、バジリスクにピット器官≠ェあったらかなり厄介だなぁ、と思っただけだよ」

どうにも考えこみ過ぎていたようでハーマイオニーに心配される。

しかし俺の根拠の無い希望的観測で二人の思考を決定付けたくなかったので、適当にはぐらかす。……そしてピット器官≠フ事が抜け落ちていたらしいアニーと、そもそもピット器官≠フ存在すら知らなかったらしいハーマイオニーはそれぞれまちまちなリアクションを見せる。

「あちゃー、そういや蛇にはそれ≠ェ有ったか…」

「ピッ
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