【ハリー・ポッター】編
172 ≪毒蛇の王≫
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それくらい現状のアニーは不気味で、そんなハーマイオニーの心配そうな声が聞こえなかったのか、アニーはまだ思考に没頭していく。
……そしてあーでもない∞こーでもない≠ニ頭を悩ませていたアニー。……そして数秒して喉の奥に引っ掛かっていた魚の小骨が取れた時の様な表情でその答え≠口にする。
「……≪毒蛇の王≫──バジリスク」
(サブカル知識持ちもやっぱりバランスブレイカーだよな…)
昨年の“賢者の石”についてもそうだったのを思い出す。……それに加え、去年フラッフィーと遭遇してからケルベロスのギリシャの怪物について色々浚っていたので、それも関係しているのかもしれない。
「ハーマイオニー、ロン、バジリスクだよ多分。……二人の意見も聞きたい。それに確信も欲しいから図書室に行こう」
「……どういう事か説明してくれるのよね?」
「ハーマイオニーは確かボクが蛇舌(パーセル・タング)≠セって事は知ってたよね」
「……ええ。……とっても驚いたもの。覚えてるわ」
在りし日に魔法で出した蛇といきなり会話しだしたアニーを思い出したのか、ハーマイオニーはアニーの確認に神妙な顔で頷く。
「……あ、なるほど。……そういえば、ロンも確か大きくて長いモノ≠ェホグワーツを這いずり廻っているって言ってたし」
「……まぁ、な。範囲が範囲だから、がっつり眠るには別荘≠ノ行かなきゃならんのは考えものだけどな」
気配察知≠フ範囲内を、俺自身が敵性生物≠ニ認識している生き物が──敢えて表現するなら、ぞりぞり=Aと動いているのが察知出来てしまうので、その嫌悪感たるや相当のものだ。
「やっぱり二人とも凄いわ」
ハーマイオニーはアニーの説明で得心がいったのか、また更に頷く。……ハーマイオニーは俺が気≠よむことが出来る事までは──仙術≠ノついて説明するのが難しいから、話していないが、俺が色々な気配≠ノ敏い事は知ってるので、全部が全部を改めて説明する必要はない。
「そう。だから図書室に行こうって話」
「じゃ、行こうか」
「ええ、行きましょう」
俺達三人は意気揚々と図書室に向かった。……在ったり無かったり部屋≠出た瞬間、態々図書館に足を運ぶまでも無い事に気付くのだが、それはご愛敬だろう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
バジリスクについて記述されている本がある部屋≠ノ入って今度は手分けをして探す事に。またもや直ぐに──とは、いかなかったが、アニーの持ち寄った本で漸くバジリスクについて詳細な記述を見つける。
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M.O.M分類 XXXXX
≪毒蛇の王≫という別名を持つ緑色の大蛇
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