【ハリー・ポッター】編
168 セストラル
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る。……なので、セストラルなんて見えていない≠ニ云う方が色々と無難だろう。
……しかし、そこで意外な人物が──ネビルがセストラルを見て、近くにいた俺、アニー、ハーマイオニーに疑問を投げ掛ける。
「……ねぇ、この──馬車を牽いている生き物って何だと思う?」
「「……っ」」
「ネビル、正気? 馬車は多分だけで魔法で動いてるの。……馬車を牽いている生物≠ネんて居ないわ」
ネビルからの意外な疑問に、俺とアニーは息を詰まらせる。大層な驚きを見せたネビルのその反応からして──間違いなくネビルにもセストラルが見えているらしい。
……ハーマイオニーの辛辣な言葉に「嘘じゃない。僕、嘘吐いてない」──と、実際に見えているのだろうが、ネビルは意固地になっている。……さすがに新学期早々から険悪なムードになるのもアレだったので、微力ながらネビルを援護する事に。
「……なぁネビル、その生き物≠フ外見的特徴を教えてくれないか?」
「外見? えっと──まず色は灰色で、馬に近くて大きい翼が有るよ。あとは…」
「翼∞馬>氛氓ニ云う事はおそらく天馬≠ヒ。……それに灰色>氛氓ソょっと待って灰色≠チて、もしかして、セストラルのグレニアン種=c?」
さすがハーマイオニー≠ニ云うべきか、ネビルに見えている生物の正体に辿り着く。
「ごめんなさい、ネビル。……ネビルは嘘つきなんかじゃなかったわ」
ハーマイオニーはネビルを嘲った事を素直に謝罪する。……そして、謝罪代わりなのかネビルに対して言いにくそうにセストラル≠ノついて、簡単ながら講義する。
「……その馬──みたいな生物は、天馬の一種でセストラル≠ニ呼ばれているの。……で、そのセストラルなんだけどね──」
「この生き物──セストラルがどうしたの?」
「セストラルは死≠見てなおかつ死≠理解している者≠ノしか見えないと云われているの。……ネビルに覚えは無い?」
「……そういえば、じいちゃんの最期を──もちろんばあちゃんも一緒だったけど、看取った事がある」
思い付いたようにネビルは答えるが、いつの間にやらしんみりとした雰囲気が俺達4人に到来する。……そこで口火を切ったのはアニーだった。
「……まぁ、ちょっと暗いムードになっちゃったけど、馬車に乗り込もう」
そんなこんなでセストラルが牽く馬車に乗り込み、ホグワーツへ向かう。……しんみりとした空気は、アニーのお陰で大分払拭されていた。
SIDE END
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