【ハリー・ポッター】編
167 【ダイアゴン横丁】
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鳴った。
「やあ、ロン、一年振りじゃな。ポッター嬢にグレンジャー嬢も」
……ちょうど俺達が来る直前に客が出ていった店内には俺達以外の客は誰も居なかったので、オリバンダーさんは、入店してきた俺達を見て直ぐに応対してくれる。
「こんにちは、オリバンダーさん」
「「こんにちは」」
「ああ、いらっしゃい。……さてロンや、ここに来店したと云う事はお金は用意出来たのかい?」
「ああ──50ガリオンだ。確認してくれ」
また俺はポケットに手を入れ──る振りをして、倉庫≠ゥらきっかり50ガリオンが入った小さめの麻袋を台の上に置く。
いきなり置かれたじゃらじゃら、と鳴る袋にアニーとハーマイオニーは唖然としているが──敢えてそれをスルーしつつ、オリバンダーさんに杖を出す様にアイコンタクトで示唆する。
……するとオリバンダーさんは、俺が買い来るのを待ってくれていたのか、店の奧に杖を取りに行かず台の下から見覚えのある箱を取り出して──台の上に置く。
「柳∞ウェールズの赤い龍の角∞34センチ∞良質だが頑固=c。……ロン──君がこの杖を取りに来るのを今か今かと待ちわびていたよ…」
「その麻袋に50ガリオンある。勘定はそっちでお願い」
オリバンダーさんは麻袋の紐をほどき金貨の枚数を改め始める。……そこで、アニーからちょいちょい、と袖を引かれる。
「うん? どうしたんだアニー」
「……もしかしなくてもウェールズの赤い龍の角≠チて…」
どうやら俺が≪赤龍帝≫だと知っているアニーは思い至ったようだが、多分アニーの想像とはちょっと違っている事はなので、そこらへんに軽く註釈を付け加えておく。
「……アニーが訊きたい事は判るが、本人>氛氓烽ニい、本龍◇Hく、単なるモノホン≠チてわけてもなくて同位体≠轤オい」
「同位体≠ヒ…」
「……確かに50ガリオン確認いたしました」
ここは【ハイスクールD×D】の世界線ではない>氛氓ニ云う事を暗にアニーへ伝える。……そんなところで、ガリオン金貨を数え終わったらしいオリバンダーさんは、真っ赤な杖の柄を──俺が持ちやすい様に向けてくる。
……ちなみにハーマイオニーは流れに流れる展開でまだ復活していない。
閑話休題。
――ドクンッ!
杖を握ってみれば、去年みたいな脈動が杖から伝わってくる。
「じゃあ、行くよ」
「またのお越しを」
やけに満悦なオリバンダーさんを背に向けて、店から出る。……左手に新たな相棒携えて…。
SIDE END
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