【ハリー・ポッター】編
165 夏休み
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の夢に顔を出してもらい今日もボクの誕生日を──夢の中でだが祝ってもらったり。
……比喩じゃ無しに夢の様な想い≠するとは思わなかった。
閑話休題。
今日はダーズリー家ではメイソン某を歓待するためのホームパーティが予定されている。なんでも大事な商談なのだとか。……尤も、居ないフリ≠申し付けられているボクからしたら、全く関知するところではない。
(……そろそろ課題≠熄Iわっちゃうな…)
ここ数週間、魔法≠フ[ま]の字に触れられるのは課題くらいなもので──現実逃避するかの様に課題に打ち込んでいたら、課題の底が見えてしまっていた。
……一応、“デスペルリング”は人間界に戻って以来常時身に付けているが、魔法を使う勇気は無い。
(ご馳走(笑)も食べた事だし、残りの課題もちゃきちゃき片付けようか。……変身術≠フ課題もクライマックスだったな──っ!?)
ホームパーティが敢行される都合上、今日はいつもより早くボクだけが夕食を摂らされる。……だがやはり、他にする事も全くないので課題に心魂を擲とうと自室の扉を開ける。
……すると、誰も居ないはずのベッドに、体長1メートル程度のナニカ≠ェ腰掛けているのが判った。
「アニー・ポッター! お会い出来て光栄です!」
その──1メートル程度の物体は、甲高いキーキー声を上げる。
蝙蝠みたいな耳、薄暗いこの部屋でも僅かな光量に反射してか、ぎょろり、と光る大きな目玉。……暇潰し(げんじつとうひ)として穴が空くほど読んでいた数々の本から、ボクはその生物の知識を得ていた。
「屋敷しもべ妖精=c」
「左様でございます。私、屋敷しもべ妖精≠フドビーと申します」
「君はこんな──マグルの家なんかに居ちゃいけない。……もっと上等な家を探すといいよ」
ボクは「例えばウィーズリー家とかさ」と屋敷しもべ妖精>氛气hビーに伝えるが、ドビーはいやいや=Aと首を振る。……ドビーには既に仕えている家があるらしい。
(どこに仕えているのか≠聞くのは無し──みたいだね…)
ロンなら、難易度が全然違うかもしれないが──いつぞやのハグリッドの時みたいに、うっかり≠アぼさせるくらい出来そうだが、さすがに無茶だと捨て置く。ドビーの口は地味に固そうだから。
「……ところで、ドビーはなんでこんな辺鄙な──マグルの住みかになんか来たの?」
「ドビーめはアニー・ポッターに忠告するために参りました」
「忠告…?」
「アニー・ポッター──貴女は今年度、【ホグワーツ魔法魔術学校】へ行ってはいけない。……
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