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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十二話 ホテルアグスタ 2
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ンは燃えますよ!」

グッと拳を握って熱血する。

「…呆れたヤツだな」

さっきと同じせりふなのに、今度は場の空気が和らいだ感じになった。

ふう、何とか危機回避できたかな?

つーか、なんで会話でこんなに疲れるんだよ。





outside

山の麓から、ホテルアグスタを見上げる二つの人影があった。

一つは、体躯のいい男で、フード付きのコートを頭から被っている。

もう一つは、小柄と言うにも小さすぎる子供であった。

男と同じくフード付きのコートを身につけていたが、フードは被っていなくその顔を覗かせている。

紫色の長い髪の少女だった。

少女は男の手を握って、ホテルのある場所を見上げている。

「あそこか?」

男が少女に語りかける。

「お前の捜し物は、ここにはないのだろう」

その言葉に、少女が男を見上げる。

「何か気になるか?」

コクン

少女が頷く。

その時、一匹の虫が二人に向かって飛んできた。

少女が人差し指を立てて、その虫を留まらせる。

「ドクターのオモチャが近づいてきてるって」

ジッとその虫を見ていた少女が男に伝える。

「そうか…」

男の声は、どこか(うれ)いを帯びていた。

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