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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十二話 ホテルアグスタ 2
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『レアスキル持ちの人はみんなそうよね』
『ティア、何か気になるの?』
『別に』
『そう、じゃあ、また後でね』
スバルの念話が切れて、アタシは再び周囲に気を配る。
無敵……か。
六課の戦力は無敵を通り越して明らかに異常だ。
八神部隊長がどんな裏技を使ったのか知らないけど、隊長格全員がオーバーS。副隊長でもニアSランク。
他の隊員達だって前線から管制官まで未来のエリート達ばっかり。
アタシはフォワードメンバーの事を思い起こす。
あの歳でもうBランクを取得しているエリオと、レアで強力な竜召喚師のキャロは、二人ともフェイトさんの秘蔵っ子。
危なっかしくはあっても、潜在能力と可能性の塊で、優しい家族のバックアップのあるスバル。
オルセアでの実戦経験があって、発想力と実行力で弱点を補い、防御のエキスパートのアスカ。
思わず唇を噛む。
やっぱり、うちの部隊で凡人はアタシだけだ…
だけど、そんなの関係無い。
アタシは、立ち止まる訳にはいかないんだ!
アスカside
ライトニングは二手に分かれて警備をしていた。
エリオ、キャロはシグナム副隊長について行って、地下駐車場を見回っている。
で、オレはと言うと……
ホテル周辺を歩いて警備をしている。大きなオオカミと一緒に。
「イヤな静けさッスね、ザフィーラさん」
「……」
「山の事なら少しは知っているつもりでしたが、こんなのは初めてですよ」
「……」
「無事に終わればいいんですけどね」
「……」
「……」
「……」
「なんか喋ってくれません?オレ一人でバカみたいなんですけど」
「お前、俺が喋れるのを知っていたのか?」
やっと喋ってくれたよ。
「えぇ、まあ。六課に来る前に、それなりに調べましたから。部隊長、隊長、副隊長の事は。特に部隊長の事は念入りに調べましたよ」
「……どこまで知っている」
もともと感情の分かりづらいザフィーラさんだったけど、さらに感情を抑えたように聞いてくる。
剣呑な空気が漂っちゃったよ。マズッたか?
「そうッスねぇ…まあ、三佐クラスの情報くらいはって所ですかね」
「どこでそんな情報を手に入れた」
「オレ、099部隊長の養子なんで、オヤジのパスコードを使って、チョイチョイっとね。もちろん、無断で」
「呆れたヤツだな」
「ほとんど何も分かんなかったですけどね。ザフィーラさんが守護獣ってやつで、人間形態になれるってのはギリギリ分かったんですけど、後はね」
オレはそう言って肩を竦めた。
「いいじゃないッスか、ミステリアスな女上司。このシチュエーショ
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