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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
何やってんだ
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いいいので、来客した人のほとんどがレベルの高い店だと思っているらしく、嬉しそうな表情をしていた。

(実際は見た目だけの残念な奴なんだけどな)

もうあいつがトークができれば間違いなく人気No.1になれると思うけど、物事に興味を示すことがほとんどないせいか、会話を作るのが非常に下手くそなのである。天は二物を与えずというし、そこは諦めるしかないのかな?

「シリル、あそこの席に入ってくれ」
「わかりました」

お客さんを席に案内しているレオンを見ていたら、リオンさんから指示を出されたのでその席へと向かう。

(とは言ったものの、知らない人としゃべるのは緊張するなぁ)

ホストクラブなので相手は全て女性。しかも初対面の人ばかりの中で、盛り上げていくなんて俺にできるのだろうか?

「お待たせしました、お客様」

軽く会釈をして席へとつく。俺の席にはエルザさんたちくらいの年齢の女性が二人。本来なら同人数で対応するものなんだろうけど、人手不足なため今の時点では俺一人しかホストがいない状況になっている。

「あら♪可愛い子」
「新入りさん?」

常連と思われる二人の女性は俺のことを見てそう問いかける。

「はい!!今日から入りましたシリルと言います」

ニコッと爽やかな笑みを作って二人に自己紹介をする。本当は今日一日だけのはずだけど、その旨を伝えることもあるまいと新入りということにしておく。

「わぁ!!笑顔も可愛い!!」
「さっきの子もよかったし、今日はツイてるわね!!」

カッコいいじゃなくて可愛いというのが引っ掛かるが、あえて触れないでおこうかな。いや、むしろそれを利用して話を盛り上げた方がいいのかな?

「いえ、お二人の美しさには敵いません」

言ってるこっちが恥ずかしくなるようなセリフに思わず鳥肌が立った。さっき指導された通り相手を褒めようと言ってみたけど、恥ずかしくて顔から湯気が出てきそうだ。

「えぇ!!やっぱり?」
「よくわかってるねぇ」

受け流されるのかと思っていたら、二人はすでにどこかでお酒を飲んできていたらしく、ホロ酔い気味に頭を撫でてくる。と・・・とりあえず掴みはOK・・・かな?

「今お飲み物を出しますね」

コップに氷を入れてお酒と水を加えていく。見た感じで配分をするようにと言われたけど、俺の目があればバッチリ合わせられるぜ!!こんなところで魔法使うなって?気にしたら負けだよ、負け。

「どうぞ」

コースターをそれぞれの前に敷いてグラスを置く。ちなみに俺が持っているのはかなり薄くしたお酒だ。本当はお酒を飲んではいけない年齢だけど、飲まないと変な空気になってしまう恐れがあると言われたので、限りなく水に近いお酒にして対処することにした。

「ね
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