何やってんだ
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アイーアの街での依頼を終えて数日、俺たちはある依頼を受けとある場所に来ていた。
「ねぇ、なんでこんな依頼が来るわけ?」
「俺に聞くな」
スーツに身を包み髪型を整えた氷の神と、同じくスーツに身を包んだその従兄。
「なんでこんなことに・・・」
そして、二人と同じようにスーツを身に纏い、シークレットブーツで身長を嵩ましているのはこの俺、シリル・アデナウアー。髪型もなんとか男っぽくしているのだが、如何せん背丈が足りないせいか、全然女性を魅了できるような気がしない。
「大丈夫だよ、男の娘っぽくて人気出そうだよ」
「それは全く嬉しくねぇな!!」
俺たちと同じような格好をしているラウルがそう言う。言っておくがお前も小さいから、ショタが好きな相手にしか通用しない気がするぞ?
「皆さん、今日はよろしくお願いします」
俺たちが着替えを終えて更衣室から出ていくと、そこにはこのお店の支配人がピシッとした立ち姿で俺たちのことを待っており、全員が出てきてから深々と頭を下げる。
「して、これから俺たちは何をすればいいんだ?」
ネクタイが曲がっていないか確認しながら今回の依頼の詳細の説明を求めるリオンさん。今日俺たちが来ているのは隣街にあるホストクラブ。なぜこんな依頼を引き受けることになったのかというと・・・
「「「ホスト!?」」」
昨日いつものようにギルドにやって来ると、待ち受けていたリオンさんに速攻で捕まった俺たちは彼の口から聞かされた言葉に目を見開く。
「あぁ。なんでも隣街のホストクラブで人手不足らしくてな。できるだけ顔立ちの整っている奴を貸してほしいと依頼が来た」
それはまたすごい依頼が来たもんだな・・・最近冬が近付いてきたせいか、気温が下がってきて体調を崩す人が多いらしく、様々なギルドの人にお願いして人のやりくりをしているらしい。
「あまりにも人がいなくてこの間は傭兵ギルドにまで依頼を出したらしくてな・・・引き受けてくれるはずもなかったが」
「でしょうね」
ありとあらゆる人たちに助っ人を頼んでいて、もうなんでそんな人に頼んだの?っていうところにまで依頼をしているらしいのだが、ホストなんてやったこともないのにいきなり店に出るなどできるはずもなく断られることが多いらしい。
「それで、ついには魔導士ギルドにまで助けを求めたってわけね」
「そうらしい」
リオンさんもどうしようか迷いはしたらしいが、困っている人を見捨てることができるはずもなく、俺たちを巻き込んで依頼を引き受けようと考えたらしい。
「ダメです!!シリルにそんなことさせられません!!」
「レオンだってまだそう言うのは早いよ!!」
た
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