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転生とらぶる
ガンダムW
1534話
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にはセプテムだけではなくノベンタの姿もある。
 だとすれば、向こうにとってもあからさまなイカサマは出来ないだろう。
 いや、イカサマが出来るだけの余裕があればいいんだけどな。

「お互い、相手を死に至らしめるような攻撃や、後遺症が残るような攻撃は禁止する。それ以外は、武器の使用は自由だ。……では、始め!」

 審判が開始の合図をすると共に、綾子は物干し竿を構える。
 本来は鞘に収まっている物干し竿だが、今回は相手を殺傷しないよう刃にタオルを巻いているので鞘に収める事は出来なかった。
 物干し竿を構えた綾子だったが、そんな綾子の姿を見て周囲の軍人達からは疑問の声が上がる。

「おい、何で一気に前に出ないんだ? ロールの奴は銃を持ってるんだから、あの女が勝つには試合開始と同時に一気に前に出るしかなかっただろ?」
「ああ、俺もそう思う。……ま、自分が強いと思い込んでるんだし、どうとでもなると思ってるんだろ?」
「馬鹿が。ゴム弾でも銃弾だぞ? 当たれば痛いで済まないかもしれないってのに」

 そんな風に聞こえてくるが、当然のように俺も凛も綾子の事は心配していない。
 向こう側の兵士……ロールが綾子を警戒しつつ、それでもサブマシンガンの銃口を綾子に向け……トリガーを引く。
 ガガガガガガ、という連続した発射音。
 だが、綾子は持っていた物干し竿を素早く、それこそ目にも留まらぬ速さで何度も連続して振るい、その刀身で弾丸の全てを弾いていく。
 これが刀身にタオルを巻いていなければ弾丸は斬り飛ばされていたんだろうが、タオルだったのはどちらにとって幸いだったのか。
 ともあれ、常識の埒外の光景にロールとかいう兵士の男は動揺し、次の瞬間には半サーヴァントとしての身体能力を使って間合いを詰め、物干し竿の切っ先をロールの首筋に突き付ける。
 同時に弾丸の威力で物干し竿の刃に押しつけられた布が切れて地面に落ち……その刃を露わにするのだった。
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