ガンダムW
1534話
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要かと」
「ふむ」
セプテムの言葉にノベンタが短く頷くのをみて、俺も口を開く。
このまま変にセプテムの流れに乗るのは面白くないしな。
「言っておくが、綾子の本質はMSパイロットじゃない。生身での戦いだ。正規軍でも傭兵団でも、戦争の主役はMSに移ったが、それでも生身の戦闘がなくなった訳じゃないのは軍人である以上、当然だろう?」
生身での戦いというのは、原作でも数多くあった。
……五飛とトレーズとか、カトルとドロシーとかが目立ってたな。
ドロシー……ドロシーか。表向きは戦いを愛しながら、その裏では憎んでいるという矛盾した存在。
それでいながら、戦闘のセンスという意味ではガンダムパイロット達をも上回るだけの能力を持っている女だ。
ただし、特定分野に限るが。
特に凄いのはゼロシステムに対する適応能力だろう。
最初にゼロシステムを使ったカトルはコロニーを何基も破壊している。ヒイロもエピオンのゼロシステムに飲み込まれて暴走した。
他のガンダムパイロットもゼロシステムを完全に使いこなすという意味では苦戦していたが、ドロシーの場合はゼロシステムを最初から完璧に使いこなす事が出来ていた。
勿論直接MSに乗ってゼロシステムを稼働した訳ではないとか、MDを動かす為に専用に改造されたゼロシステムで負荷が少なかったという可能性もある。
その辺の詳細は分からないが、それでもドロシーはゼロシステムを最初から使いこなしたというのは間違いのない事実なのだ。
ゼロシステムを使いこなすという一点においては、ドロシーはW世界でも最高の存在であると言ってもいいだろう。
それこそ、本来ならトールギスのパイロットだったゼクスよりも上だ。
……もっとも、シャドウミラーの場合はMDを動かすという意味でゼロシステムは必要ないんだが。
メギロートを始めとしたAI制御の無人機は、非常に高い判断能力を持っている。
それこそMDとは大人と子供、月とすっぽんの如く。
そう考えれば、少し惜しいな。
「生身での戦い? このような女がか?」
「男や女で能力は決まりませんわよ?」
セプテムの言葉に、猫を被った状態の凛が言葉を返す。
凛から責められたのが面白くなかったのだろう。セプテムは鼻で笑う。
「ふんっ、連合軍にも女の軍人はいる。だが、アクセルが口にした生身での戦いという一点においては、どうあっても身体能力の差は覆せない。それは真実だ」
「あら……それでは試してみますか? アクセルの能力を見る為に演習に乱入したのですから、私達もその実力を見せる必要がありますよね?」
「おい、凛」
思わずそう告げたのは、俺だった。
いや、綾子が実力を発揮させるのは分かる。
だが、私達と言葉にしている以上は、その
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