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おぢばにおかえり
第三十七話 三年生なのでその十七

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「普通のお仕事じゃ懲戒免職ですよね」
「絶対にね」
 私はこのことを断言しました。
「ならない筈がないわ」
「けれど今も現役です」
「何度か私にその先生のお話してるわね」
「結構してますね」
「その先生だけ?暴力振るってたの」
「まあそうですけれど」
「一人だけでも論外だけれど」
 冗談じゃないです、そんな人が人に教えることなんて恐怖だけだと思います。人間として決定的に間違っています。
「本当にね」
「そうですよね」
「ええ、けれど天高にはそんな先生いないわよ」
 私の知っている限りではです。
「だから安心してね」
「そうですね、いい先生多いですね」
「だからね」
「図書館の先生もおられますし」
「大きな図書館だからね」 
 何しろ専用の棟になっている位ですから。
「本も多いし」
「じゃあ今からその図書館に入ってですね」
「新聞読みましょう」
 二人でお話して図書館の扉を開けました、そして二人で入りました。
 図書館は広くて床がピカピカしています、入口からだと奥が見えない位で見渡す限り本棚で机も立派な個人用のものが並んでいます。
 その図書館の新聞のコーナーで新聞を取って読んで、です。私はむっとした表情になりました。
「惨敗じゃない」
「しかも甲子園で」
「何やってるのよ、阪神」
「ネットで阪神関連のサイト観てたら凄い荒れてましたよ」
「それは荒れるでしょうね」
 このことは簡単に想像がつきました、私達は座って横に並んで新聞を読んでそのうえで阪神のことで嘆くのでした。
「こんなのだと」
「ソフトバンクは勝ちましたけれど」
「それはよかったわね」
 阿波野君を横目で見つつ言葉を返しました。
「何か勝って勝って勝ちまくってるじゃない」
「いえ、それは前半で」
「後半調子落としてるの」
「大体二勝一敗のペースですよ」
「それって優勝出来るじゃない」
 その調子で勝っていくとです。
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