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オズのビリーナ
第四幕その一
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                 第四幕  ビリーナの国
 一行は将軍のお家でココアとお菓子をご馳走になってからです、将軍とご主人に手を振って笑顔で別れました。
 その後で、です。一行はまた旅を再開しましたが。
 その道中でまずはジョージが言いました。
「ご主人が言われるにはね」
「ええ、亭主関白よね」
「そうみたいですね」
 こうトロットにも応えます。
「これが」
「いや、本当にかかあ天下って思ってました」 
 神宝も強く思っていました、実際に。
「将軍ですから」
「私もかなりそう思ってたわ」
「トロットさんもですね」
「というか殆どの人がそう思ってたんじゃないかな」
 カルロスは首を少し傾げさせた感じで言いました。
「将軍のお家については」
「私もそうだったし」
「トロットさんもですよね」
「本当にこうしたことはわからないのね」 
 恵梨香はしみじみとしたお顔になっています。
「家庭のことは」
「そうね」
「考えてみれば私達のお家もだし」
「恐妻家と言われていても実は違う」
 ナターシャも考えるお顔になっています。
「亭主関白ということも」
「あるのね」
「そのことがよくわかりました」
 ナターシャはトロットにもお話しました。
「さっき将軍のご主人とお話しまして」
「自分で恐妻家と言う人もいるけれど」
 キャプテンがここで皆に言います。
「実は違う場合もあるからね」
「口ではそう言いながらも、ですね」
「実は好き勝手している」
「そうした男の人もいる」
「そうなんですね」
「つまりは」
「そうだよ」 
 その通りとです、キャプテンは五人にお話しました。
「そうした知り合いも結構いたからね」
「というか後ろめたいことがあるから」
 ナターシャも言います。
「そんなことを言うのですね」
「そうした人がいるね」
「そうですか」
「うん、好き勝手お酒を飲んで遊んでね」
「それで恐妻家とですね」
「自分では言うんだ」
「よくない人ですね」
 ナターシャはキャプテンのその話にまた考えるお顔になりました。
「好き勝手していて奥さんのことを悪く言う人は」
「恐妻家っていうとどうしてもね」
「奥さんが悪く聞こえますね」
「けれど悪いことをするから怒られるからね」
「奥さんに」
「そういう人は確かによくないね」
「そうですね」 
 ナターシャはキャプテンの言葉に頷きました。
「悪いことをしていてそんなことを言うことは」
「うん、けれど世の中そうしたこともあるから」
「知っておくことですね」
「オズの国ではそこまで悪い人はいないけれど」
 自分は好き勝手していてそれで怒られて怒った相手の人を悪く言うようなそうした人はです。これは誰でもよくないことです
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