ターン61 墓場の騎士と最速の玩具
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まいモンスターばっかり並べやがって、それからどうする気だ?」
「ワンターンキル、だ。永続魔法、一族の結束を発動。俺の墓地に存在するモンスターの種族が単一の時、その種族を持つモンスターの攻撃力は800ポイントアップする。タケトンボーグは機械族、よって俺の場の機械族は攻撃力が上昇する」
SRベイゴマックス 攻1200→2000
SRバンブー・ホース 攻1100→1900
SR電々大公 攻1000→1800
「そんな……!」
思わず小さく声が出る。1体ごとのステータスは大したことないSRだが、その分展開力は高い。その展開力に全体強化が加わることで、総攻撃力はあっという間に4000を軽く上回る。
「バトルだ、電々大公で攻撃!」
「悪いが、そんなもん通せねえな!俺は今のダイレクトアタック宣言時、墓地に存在する3枚のトラップの効果をまとめて発動する!」
「墓地からトラップ……やはり仕込みは整っていたか」
「ほざけ!幻影騎士団シャドーベイル3枚は攻撃力0かつ守備力300の通常モンスターとなり、守備表示で俺のフィールドに特殊召喚される!さらに最終突撃命令をチェーンして発動、これでフィールドの全モンスター、つまり俺のシャドーベイルは全員が攻撃表示になるぜ」
木々の地面に落とす影が揺らめき、その中から影の騎士が騎乗する漆黒の馬が3体同時に飛び出す。青白く燃えるたてがみは風もないのに揺らめき、この世ならざるものであることを物語っている。そうか、この効果をまとめて使うためにあえて闇の誘惑を手札にモンスターがない状態で発動したわけか。だけどせっかく壁となるシャドーベイルも、最終突撃命令の効果で低いどころか皆無の攻撃力を晒してしまう。一体、何を考えているんだろう。
幻影騎士団シャドーベイル 守300→攻0
幻影騎士団シャドーベイル 守300→攻0
幻影騎士団シャドーベイル 守300→攻0
「ここは攻めるのみか?電々大公で攻撃継続」
「だったら次のトラップだ、ジャスティブレイクを発動!俺の通常モンスターが攻撃対象となった時に発動し、攻撃表示の通常モンスター以外のモンスター全てを破壊する!」
幻影の騎士が突如鳴り響いた雷鳴をバックにSRの軍団へ一斉に攻めかかる。周りの地形まで効率的に生かした騎士たちの連携攻撃に、個々の実力では遥かに上回っているはずの玩具のモンスターたちがなすすべなく倒されていった。
「……カードをセットし、ターンエンドだ」
ケルト LP4000 手札:0
モンスター:幻影騎士団シャドーベイル(攻)
幻影騎士団シャドーベイル(攻)
幻影騎士団シャドーベイル(攻)
魔法・罠:最終突撃命令
1(伏せ)
ラチナ
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