暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン61 墓場の騎士と最速の玩具
[13/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
幻影死槍《ファントム・デススピア》の効果を発動!自分フィールドの闇属性モンスターが破壊されるとき、代わりにこのカードを除外することができる!」

 ヴァルバロイドの極太光線の照射に対し、幻影の騎士が自らが地に落とす影に手を突っ込んで取り出した漆黒の槍を構えて身を守る。槍はボロボロになって消し飛んだものの、シャドーベイルとその馬は辛うじて持ちこたえた。

 極戦機王ヴァルバロイド 攻4800→幻影騎士団シャドーベイル 守0

「ハッ!どうだ……!」
「まだだ。ヴァルバロイドはその効果により、1度のバトルフェイズに2度の攻撃ができる。どうやらアームズ・ホールのコストで抜け目なくそんなものを落としていたようだが、もう次はあるまい。そしてヴァルバロイドは戦闘で相手モンスターを破壊した時に1000ポイントのダメージを与える、戦闘ダメージは通らずともそのダメージは受けてもらうぞ」

 ヴァルバロイドが再び始動する。ビームの第2射は、今度こそ幻影の騎士からその力を奪い去った……かに見えた。だが近くの地面ごと抉り取ったヴァルバロイドのビームによる砂煙が晴れた時、そこにいたのは亡霊の馬に跨り自らの武器を持つ不屈の戦士、シャドーベイルの姿だった。よく見るとその周囲には、まるでシャドーベイルに自らの思いを託し、その力を分け与えたかのように無数の霊魂が飛び回っている。

 極戦機王ヴァルバロイド 攻4800→0→幻影騎士団シャドーベイル 守0

「何!?ヴァルバロイドの攻撃力が……!」
「トラップ発動、墓地墓地の恨み。相手の墓地にカードが8枚以上存在するとき、相手のモンスター全ての攻撃力を0にする。シャドーベイルは、幻影騎士団は決して倒れない不屈の闘志が持ち味でな。その程度の連撃じゃあ、挫けてやるわけにはいかねえんだ。だが今のは危なかったぜ、ありがとよ。わざわざ融合で墓地のカード枚数を増やしてくれてよ」
「あの状況から、攻撃力4800のヴァルバロイドが……プレイングミスだったというのか……!だが、まだライフポイントは4000全て残っている。暗黒の扉はお前にも影響をもたらすカードだ、そんな状況の中たかだか攻撃力500のシャドーベイル1体で、どうダメージを出すつもりだ?」
「ダメージも何もねえ、このターンで俺は勝つぜ。今の一撃をカウンターできなかったその瞬間にお前の負けは決まったんだよ、ラチナ。俺のターン、ドロー!」

 自らの使うデッキと同じく、不屈の闘志でカードを引くケルト。その鬼の表情が、ニヤリと笑顔の形に歪んだ。

「このスタンバイフェイズ、魂を吸う竹光のカードは自壊する。だがもう必要ねえな、シャドーベイルを攻撃表示にして装備魔法、下克上の首飾りを装備!このカードは通常モンスターにのみ装備でき、そのモンスターが自身よりレベルが上のモンスタ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ