第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
恋姫†無双 〜外史へ舞い込む〜
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「食い逃げ?そんなことしてなんになる!!」
人ごみの向こうから声が聞こえる。
まだ姿は見えないが。
「こっちは腹減ってんだよ!!悪いか!?」
「やった!!おなかが減っていれば、次に食べた時とてもおいしくなるぞ!!」
「ああ、うまかったさ!!!」
「だけど、その味は罪の味が、しなかったかい!?」
「う・・・・・・」
「きちんと働いて食べれば、もっとおいしかったんじゃあ、ないのかぁい!?」
「う、うぅぅぅうううう!!!!!」
「さあ!!もうそんな過去は振り切ろう!!職を探して、明日に生きるんだ!!!」
「お・・・・オレは・・・・・う、ううううううううう!!!!!」
ガシャン
どうやら男が短剣を落として子どもを開放したらしい。
「さあ行きな・・・・強く生きるんだ!!!」
「あ、ああ!!!!」
どうやら無事解決したのか、人混みが散開して行く。
中には涙を流している人、「これからオレも頑張るぞ!!」と意気揚々としている者と様々だ。
そしてついにみんなが去り、動乱の中心人物が堂々と立っていた。
「やった!!今日も世界は平和だ!!!!」
はっぱ一枚の蒔風が。
と言っても肌色のパンツに葉っぱがついているだけなのだが。
それでも十分におかしい。
「何やってんだあんたぁ!!!!!!」
一刀が大声を上げた。
後ろの二人なんかは訝しげな顔をしている上に愛紗は武器、青龍円月刀を握りしめている。
星は腹を抱えてケタケタと笑っているが。
「む?この国の太守、北郷一刀か!!!!」
「え?そ、そうだけど・・・・」
「お会いできて光栄だ!!!!しいてはお話したいことが・・・・」
と蒔風が近寄ると武器を構えて愛紗が一刀の前に出る。
「え、ええい近寄るな変態め!!!!」
「な、何を言う!!!これぞ究極の非武装!!!!平和の象徴だぞ!!!!」
「なるほど、故にあの男も冷静に話を聴けたのだな」
「せ、星も感心してないでこいつをひっとらえろ!!!!」
「まあ待て愛紗、この男、只者ではないぞ?」
星の言葉に愛紗が少し険しい顔をする。
星は普段はふざけているが人を見る目は確かだ。
その星が只者ではないというからにはその通りなのだろう。
「ん?ここはあれか?君に勝たなければならないのかな?」
「勝っても通さん!!!」
「えーーー?でも君ほどの武人が負けた時に知るか!!なんて言い張るとは思えない、だから」
蒔風が店先にかぶせてあった布をとり、バサア!!と身体を包む。
そしてその布を取り払うと
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