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ULTRASEVEN AX 〜太正櫻と赤き血潮の戦士〜
3-2 大神、帝劇へ
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のは、赤いリボンと桜色の着物を着た少女だった。
「え、えっと…君は?」
米田中将の使いの人が来ると聞いたから、陸軍の人が迎えに来るとばかり思っていた。しかしやって来たのはとても軍人とは思えない年頃の女の子。
…待てよ。この子、以前にもどこかで…
「またお会いできて嬉しいです、大神さん」
花のような笑顔を向けてくる少女。おぼろげに記憶をたどりながら、大神は彼女が誰だったのか、ようやく思い出した。
「もしかして、あの時の?名前は…確か…」
そうだ、この子はここに怪蒸気が現れた時、果敢に名刀を振るいながら立ち向かった、あの少女だった。
「確か、真宮寺さくら、さんですか?」
「はい!そうです、真宮寺さくらです。覚えててくれたんですね」
こうして、またこの桜舞う公園にて、運命の再会を果たした二人だった。
二つの角を持つ、謎の悪魔。
月面での戦いでそいつに腹を貫かれ、彼は青き星へと落ちていった。
大気の摩擦が、落ちていく赤い戦士の体を焼いていく。腹に一発、槍のような一撃を受けたことで穴が開いていて、傷口からは光が血のように溢れている。
熱い…体が焼けていく。灼熱のマグマの中に飛び込んで行っているような感覚だ。それでも彼は、生き延びようと必死になったが、もう意識が飛びかけていた。それでも必死に、現実に意識を押しとどめ続ける赤い戦士は、ついに海へ落下した。
落ちた直後は、すぐに起き上がった。だが、立っているのもやっとだったことに変わりなく、少しでも油断すると倒れてしまうほどだった。
そんなとき、海の上を渡航する船に、不気味な外見をした怪物が触手を伸ばして船を襲っていた。船には、何人か人が乗っている。彼は船に乗っている人たちを守るべく、傷だらけの体を押して立ち向かった。
突然加勢に入った自分の姿に、船に乗っている人たちはパニックを起こしかけていたが、そんなことはどうでもいい。自分はこの人たちを助けなければならないのだ。
しかし傷が深すぎたせいで、パンチやキックに力がいつもと比べてかなり弱まっていた。当然、怪物の触手による鞭攻撃を受けてしまい、度重なる戦いのダメージで彼は絶体絶命の危機に陥っていた。
赤い戦士は、最後の力を振り絞り、自分の頭に装着されていた銀色の刃を引き抜き、怪物に向けてそれを投げつける。刃は敵に深い切り傷を刻み、怪物は激痛によって絶叫した。今の攻撃で恐れをなしたのか。やつは海の中へ飛び込んで姿を消した。
同時に、赤い巨人も前飲めるように倒れ、消滅した。それと同時に、赤い巨人が立っていた海面に、一人の若い少年が落ち、そして海に沈み始めていった。
………さい
…き……い
誰かの声が、ジンの頭の中に聞こえる。その声にうっすらと、彼は目を開く。
飛び込んできたのは、光。眩しすぎて思わず目を閉ざ
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