ガンダムW
1533話
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何もしていない民間人を虐殺するような真似をしたいとは思えないのだから。
もっとも、穏健派のノベンタがそんな真似をするとは思えない。
それもまた、俺がノベンタに雇われようと思った理由の1つだ。
「貴様!」
うん? 何故かセプテムが先程よりも厳しい視線で俺を睨み付けている。
何でだ? 一瞬そう思ったが、今の俺の話だと、受け取り方によってはセプテムなら一般人を殺しそうだとも受け取れるか。
……まぁ、実際セプテムの場合は通常ならそういう事をしそうにないんだが、熱くなりやすいだけに暴走状態になるとそういう命令を出しそうなんだよな。
「それに……今の連合軍は、少しでも戦力を欲しいんだろう?」
「……知っているのかね」
俺が何の事を言っているのか分かったのだろう。ノベンタは憂いを込めた視線を向けてくる。
さっきのノベンタの言葉でその辺の事情は薄らと出て来たのだから、俺が知っていてもおかしくないと思うんだがな。
「当然だろ。連合軍の施設がこのところ謎の勢力に襲われているというのは、表向きはともかく、裏の世界じゃ有名な話だ」
これは別に嘘でも何でもない。
そもそも、1件や2件であればまだしも、5機のガンダムが好き放題に暴れているのだ。
……ウイングガンダムは地球に降下早々海中に沈んでいたのでそこまで派手に暴れてはいないが、それでも海中に沈んだ機体を破壊しようとした時に基地で騒動を起こしているし。
そう考えれば、5機のガンダムが起こしている騒動の全てを隠し通せる訳がない。
今は表向きにはそれなりに隠し通せているようだが、裏ではそうもいかない。
そもそも、ガンダムが連合軍の……いや、OZの基地を破壊しても、そこにいる軍人全員を完全に殺している訳じゃない。
中には当然生き残った者もいるし、そこから情報が漏れるというのは当然だろう。
OZの人間だけじゃなくて、連合軍の軍人とかは特にその辺の情報を流しそうだよな。
完全にOZだけの基地であればそこまで気にする必要もないのかもしれないが、中には連合軍の人間もいる基地があるのは当然だろうし。
「……そうか」
連合軍の基地が襲われているという情報は、当然知ってはいたのだろう。ノベンタが深い溜息と共に短くそう告げる。
実際問題、連合軍にとってこの情報が広まるというのは嬉しくない。
何だかんだと、この世界が現在大きな騒動もなく――ガンダムは除く――治まっているのは、連合軍の存在が大きいのだから。
……連合軍成立に際して、サンクキングダムを始めとして色々と強引な手法があったのも事実だが。
もっとも、今の連合軍は色々と動きが鈍くなってきており、それがOZが勇名を馳せる原因ともなっている。
その結果として、最終的に行われるの
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